2月9日、トルコとシリアを今週襲った地震による死者が時点で1万5000人を超えた。写真は倒壊した建物で救助活動を行う人々。8日、カフラマンマラシュで撮影(2023年 ロイター/Ronen Zvulun)

トルコ・シリア地震、死者1.5万人超 生存者発見も機材不足の声

[カフラマンマラシュ/アンタキヤ(トルコ) 9日 ロイター] – トルコとシリアを今週襲った地震による死者が9日時点で1万5000人を超えた。トルコのエルドアン大統領は8日、被災地を初めて訪問し、初動対応に問題があったことを認めた。

5月に選挙を控えるエルドアン氏は、現在救助・救援作業は正常に行われていると述べ、家を失う人が出ないようにすると約束した。

トルコ当局によると、9日午前までに確認された死者数は1万2391人に上り、前日から30%以上増加した。

救助活動では生存者がなお発見されている。しかし、多くの国民は閉じ込められた人々を救助するための機材、専門知識、支援の不足を訴えており、時には助けを求める叫び声が聞こえることもあると明らかにした。

サビハ・アリナクさんは8日、親類が閉じ込められているというマラティヤ市の倒壊した建物の近くで「国家はどこにある?この2日間、彼らはどこにいたのか?」と語り、国の対応への不満をぶちまけた。

隣国のシリアでも同様の光景や人々の声が広がっている。政府などによると、同国での死者数は8日までに少なくとも2950人に上った。

シリアの国連大使は、政府が「能力不足、機材不足」であることを認めつつ、10年以上にわたる自国の内戦と欧米の制裁が原因だと訴えた。

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