岸田文雄首相は4月4日、再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で、5月末をめどに水素基本戦略を改定し、水素の拠点整備の具体化を加速するよう指示した。写真中央は参院決算委員会で答弁する岸田文雄首相。3日午後、国会内で撮影(2023年 時事通信)

水素基本戦略5月末めど改定、拠点整備 GX債活用も=岸田首相

[東京 4日 ロイター] – 岸田文雄首相は4日、再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で、5月末をめどに水素基本戦略を改定し、水素の拠点整備の具体化を加速するよう指示した。

首相は、米国・欧州が巨額の水素投資を進めていることを引き合いに「豪州・中東・アジアと連携した国際的なサプライチェーン、拠点の整備の具体化を加速するとともに、国内では規制や支援一体型で制度整備を早急に進める」と述べた。国内の脱炭素化を進めるにはGX(グリーントランスフォーメーション)経済移行債を活用し、民間による投資を加速する必要があるとも強調した。

また次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池について量産技術の確立、需要の創出、生産体制の整備を進め2030年を待たずに早期に社会実装を目指す方針を示した。

浮体式洋上風力発電についても産業戦略・目標を策定し、国内外から投資を呼び込む意向を示した。

(竹本能文)

関連記事
大谷翔平選手がナショナルリーグのMVPを満票で受賞、異なるリーグでの2年連続MVPは史上初の快挙。両リーグでMVPを獲得したのは1966年のフランク・ロビンソン以来。54本塁打、59盗塁で「50-50」を達成し、ホームラン王と打点王も獲得。
ジェネリック医薬品(後発薬)を扱う全172社が実施した製造実態に関する自主点検の結果が公表され、8734品目中、4割強に当たる3796品目で製造販売承認書と異なる製造があったことが明らかになった。品質や安全性に影響はないとされているが…
SNS上の偽広告による詐欺被害が増加している。2024年前半(1月~6月)の「SNS型投資詐欺」の被害額は506億円超。総務省が大手5社にヒアリングを実施し、対策の検討を進める。高齢者の被害が多く、手口も巧妙化している。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
どこまで続く中国の交通警察の暴走。ここまでくると故意傷害、いや、故意殺人のレベルだ! 中国の交通警察が、罰金のために過激な取り締まりを行う様子が記録された動画がネット上で拡散され、議論を呼んでいる。大型トラックに三角コーンを投げつける危険行為をはじめ、交通警察が「意図的に違反を作り出す」悪質な事例が各地で報告されている。中国の地方政府が深刻な財政難に陥る中、交通警察の「暴走」はますますエスカレート。SNSでは「もはや故意殺人レベル」と非難の声が上がっている。