4月7日、米南部テキサス州の連邦地裁は、米食品医薬品局(FDA)による経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の承認について、一時差し止めとする判断を示した。写真はニューメキシコ州アルバカーキで撮影されたミフェプリストンの空箱。1月11日撮影(2023年 ロイター/Evleyn Hockstein)

米連邦地裁、中絶薬の承認差し止め 真逆の判断も

[7日 ロイター] – 米南部テキサス州の連邦地裁は7日、米食品医薬品局(FDA)による経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の承認について、一時差し止めとする判断を示した。一方、西部ワシントン州の連邦地裁では同日、FDAの同薬に対する承認の見直しを認めないとする真逆の判断が、別の訴訟で示された。

ミフェプリストンは、FDAが2000年に承認。テキサス州の連邦地裁の裁判官は、FDAは同中絶薬の服用によるリスクを考慮しなかったと指摘した。

差し止めを求めたのは、中絶に反対する団体などで、FDAの承認プロセスが不適切だったと主張。特に、18歳未満の少女の使用に際する安全性への考慮が不十分だったと指摘していた。

米連邦最高裁は昨年、人工妊娠中絶を「憲法上の権利」と認めた判例を覆す判断を下した。 ミフェプリストンは、「ミソプロストール」という別の経口妊娠中絶薬と組み合わせて使用される。

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