ロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、米国の機密情報を含む文書の流出の背後にロシアがいると指摘が出ていることについて、全ての責任を常にロシアに転嫁しようとする全般的な傾向があると述べた。写真は3月21日、モスクワで開かれた中ロ首脳会談に関連する署名式に出席するペスコフ報道官(2023年 ロイター/ Sputnik/Vladimir Astapkovich/Kremlin via REUTERS)

米機密情報流出で「全てをロシアに責任転嫁」=ペスコフ報道官

[モスクワ 10日 ロイター] – ロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、米国の機密情報を含む文書の流出の背後にロシアがいると指摘が出ていることについて、全ての責任を常にロシアに転嫁しようとする全般的な傾向があると述べた。

ロイターは独自に真偽を確認できていないが、インターネット上に流出した文書にはウクライナ戦争に関する情報も含まれている。

一部の国家安全保障専門家や米政府関係者は、流出した文書が扱う範囲が広いことから米国人が関与した可能性があるとの見方を示しているが、親ロシア派の関与も否定していない。また、米中央情報局(CIA)の元職員は米国と同盟国との間に混乱と分裂をもたらすために、ロシアが関与した可能性もあるとの見方を示している。

これについてペスコフ報道官は記者団に対し「全てをロシアの責任にする傾向があるのは周知の通りで、言ってみれば疾病のようなものだ」と述べた。

米国の機密情報流出に関するロイターの取材に対し、ロシアの対外情報局(SVR)はコメントを拒否した。

関連記事
ドイツ海軍艦艇が22年ぶりに台湾海峡を通過。中国は反対を表明するも、ドイツは国際海域での自由航行の重要性を強調。西側諸国はインド太平洋地域での軍事的存在を強化し、平和維持を目指す。
アメリカ連邦議会下院は9月9日、複数の反共産主義法案を全会一致で可決した。法案には中国のドローン製造会社DJI […]
日本製鉄によるUSスチールの買収は、米国大統領選にも影響を与える重要な争点となっている。雇用維持や経営改善を提案する一方、米国内ではナショナリズムや歴史的背景から反対意見が強まる。米政府がこの買収を阻止する場合、どのような影響を及ぼすか
9月10日、アメリカのホワイトハウスは、孔子学院や中国の関連団体に対する新しい制限法案を支持する声明を発表した […]
米国下院は台湾紛争抑止法を可決した。その内容は中共高官を怖れ慄かせるものだった