中国は米本土上空を飛行し撃墜された気球を巡り米FBIが調査結果を公表するとの懸念から、ブリンケン米国務長官(写真)の訪中を拒否していると、英紙FTが複数の関係者の話として15日に報じた。写真はハノイで15日代表撮影(2023年 ロイター)

中国、米国務長官の訪問拒否 気球巡る懸念で=英FT

[15日 ロイター] – 中国は米本土上空を飛行し撃墜された気球を巡り米連邦捜査局(FBI)が調査結果を公表するとの懸念から、ブリンケン米国務長官の訪中を拒否していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が複数の関係者の話として15日に報じた。

ブリンケン氏は2月に予定していた訪中を延期した。

関係者によると、中国はブリンケン氏の訪中日程を再調整する用意がないことを米国に伝えたという。

ブリンケン氏は数日前、状況が整えば中国を訪問する意向を表明し、目的は中国の封じ込めや新たな冷戦に従事することではないと述べていた。

米国防総省は今月初め、気球から中国政府にリアルタイムでの情報送信が可能だったという報道について現時点で確認できていないとし、分析を進めていると発表した。

偵察目的とされる中国の気球は1月28日にアラスカ州アリューシャン列島北方の米領空に入り、カナダや米本土の上空を通過。1週間後にバイデン大統領の指示で米軍が撃墜した。

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