WHO、ゲイツ財団などと小児ワクチン接種推進へ コロナ禍で低下
[24日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は24日、「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」などの非営利組織(NPO)や機関と協力し、新型コロナウイルス禍に低下した小児定期ワクチン接種率の向上に取り組む事業を開始した。
はしかや黄熱病など、ワクチン予防が可能な感染症を国単位で防止することを目指し、2021年にワクチン接種を受けなかった子どもの75%を占める20カ国で接種率向上を図る。国連児童基金(ユニセフ)、途上国のワクチン普及を目指す国際組織「GAVIワクチンアライアンス」も参加する。
WHOのテドロス事務局長は、接種率の回復が最優先課題だとし、「ワクチン予防が可能な感染症で死亡する子どもを出してはならない」と強調した。
WHOによると、1歳以下の2500万人が21年に基本的なワクチン接種を受けなかった。また、同年の世界の小児ワクチン接種率は81%で、19年の86%から低下した。
ユニセフが先週発表したリポートは、コロナ禍で小児の定期ワクチン接種への信頼感が世界的に失われたと指摘した。
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