2012年2月、北京市のネットカフェでオンラインゲームをする若者たち(LIU JIN/AFP/Getty Images)

天安門事件前夜、強まる中国の言論統制 漢字の「習」「近」「平」まで敏感ワードに

34年前の1989年に「六四天安門事件」が起きた6月4日が近づくにつれ、中国国内では、過剰ともいえる厳戒態勢が敷かれている。

2022年10月に習近平氏を批判する横断幕が掲げられた北京市海淀区にある「四通橋」の標識が最近、突然なくなった。また中国の主要地図サービスでも「四通橋」が検索できなくなっている。

また最近では、中国のゲーマーが「習」「近」「平」の文字を含む全ての言葉が特殊符号の星印「*」に置き換えられていることに気づいた。

あるゲームプラットフォームは、名前のなかに「平」の字が含まれていたため、プラットフォームの名称すべてが「星印」に換えられてしまった。中国語でプラットフォームは「平台」なので、これは避けようがない。

その後、 このプラットフォーム名の「平」の字に関しては修復されたが、もはや呆れ顔の ネットユーザーからは「やり過ぎだ」という声が広がっている。

中国国内の情報を発信する、著名なツイッターアカウント「李老师不是你老师(李先生はあなたの先生ではない)」は5月31日、複数のスクリーンショット画像を添えて「CSGO完美世界競技平台(中国のゲーム対戦プラットフォーム)のゲーマーたちが、ゲーム時の平の文字が敏感ワードになったことに気づいた」と投稿した。

「李先生」はその後、ネットユーザーからの指摘として「平」は正常に表示されるようになったが、「習」や「近」の漢字は敏感ワードと認識され、まだ星印「*」で代替されている、と付け足している。

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