6月22日、ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、同国経由で欧州にロシア産ガスを供給する契約が来年末で期限切れになり、供給が停止する可能性があると述べた。写真はガスプロムのロゴ。昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

ウクライナ経由のロシア産ガス供給、来年停止も=FT

[22日 ロイター] – ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、同国経由で欧州にロシア産ガスを供給する契約が来年末で期限切れになり、供給が停止する可能性があると述べた。

ウクライナ経由のロシア産ガス供給は欧州のガス輸入全体の5%近くを占める。同国を経由する契約は2019年に締結し、契約期間は5年間。ウクライナとロシアが契約更新で合意する可能性は低いという。

同相はロシアと契約を再交渉する用意はあるかとの質問に「二国間でどのように交渉するのか想像できない」とし、ウクライナは供給減少に備えていると述べた。

ロシア国営ガス会社ガスプロムは昨年、ウクライナ経由でモルドバ向けに輸送しているロシア産ガスの供給を削減すると警告。これを受け、欧州のガス価格が値上がりした。

同相は、欧州は液化天然ガス(LNG)などの代替輸入で過去の同様の供給減少に対応しており、一段の供給削減への備えは比較的できているとの見方を示した。

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