2023年5月7日、韓国ソウルの大統領府で、日本の岸田文雄首相との会談で発言する韓国の尹錫烈大統領(Photo by Jung Yeon-Je - Pool/Getty Images)

中韓関係 もはや戦略的パートナーシップではない

中韓関係はますます遠ざかる一方である。韓国政府が最近公表した新版の『国家安全保障戦略書』では、「韓中戦略的パートナーシップ」という表現が削除された。同時に、駐韓中国大使邢海明事件後の世論調査では、約8割の韓国人が中国を信用していないことが明らかになった。

尹錫悅(ユン・ソンニョル)政権は6月7日に最新版の『国家安全保障戦略書』を公表した。これは外交・安全保障政策の最高レベルの文書である。文在寅(ムン・ジェイン)政権の時期は北朝鮮との関係に焦点を置いていたが、新たな戦略書では北朝鮮の核とミサイル能力の増大を「最も深刻な挑戦」と評価し、強力な対応を強調するとともに、米韓同盟と米日韓協力を重視する政策基調を確認した。

新たな戦略書では、中韓関係について、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)、文在寅の各政権期における「戦略的協力パートナーシップ」の表現を削除し、「相互尊重と互恵に立脚したより健全で成熟した関係に向けて進む」と述べ、「国益と原則に基づき、正々堂々とした外交姿勢を採る」と主張し、THAAD(終末段高高度防衛ミサイル)問題については「韓国の安全保障主権の問題」と位置づけた。

▶ 続きを読む
関連記事
社会主義国家として「迷信排斥」を掲げてきた北朝鮮で、幹部らが失脚を恐れ、密かに占い師を訪ねているとの情報が伝えられている。韓国メディアによると、党大会を控えた人事不安を背景に、官僚層の間で占いに頼る動きが広がっている
ソウル中央地方法院は28日、前大統領夫人の金建希に懲役1年8か月と追徴金約1281.5万ウォンを言い渡した。一方、株価操作や政治資金法違反などの容疑については、いずれも無罪と判断
北朝鮮は27日、東部海域に向けて複数の弾道ミサイルを発射した。今年に入って2回目の弾道ミサイル発射となる。
トランプ米大統領が、韓国製品への関税を15%→25% に引き上げる可能性に言及。 背景には、2025年に合意された米韓貿易協定の「実施」をめぐる問題がある。韓国政府は対応を急いでいるが…
トランプ米大統領は1月26日、米国が韓国に対する関税率を、従来の15%から25%に引き上げると発表した。大統領は韓国国会が貿易協定を成立させていないとして「韓国の立法府は米国との合意を履行していない」と述べている。