浜田防衛相、強い衛星通信「自衛隊の基盤」 中露はアームやジャマーなど「キラー衛星」開発実験
衛星通信機能が国家安全保障に対する重要度が増すなか、防衛省は米スペースX社の衛星通信網「スターリンク」の実証試験を開始させている。浜田靖一防衛相は27日、「衛星通信は自衛隊の活動の基盤」と定め、抗たん性を向上させていく考えを明らかにした。中国とロシアが衛星攻撃能力を強化している現状が背景にある。
中露は他国の衛星を無力化する電波妨害装置を運用しており、通信衛星が攻撃を受ければ機能不全に陥るリスクが生じる。スターリンクは、低軌道で運用される衛星群(コンステレーション)で、通信障害の中でも安定したインターネット通信を提供することで知られる。
部分的な破壊を受けても機能維持が可能なため、通信の安定性が保たれる。浜田氏によれば今年3月から自衛隊は陸海空の部隊でスターリンクの実証実験を行っている。
関連記事
宇宙の安全保障への懸念が高まる中、防衛省は小型ロケットの開発に向け、民間企業から研究提案を募集。宇宙空間にある日本の衛星が中国やロシアの「キラー衛星」に攻撃されたり、故障したりした際に、代替衛星を迅速に打ち上げられるようにすることが狙いだ
小泉進次郎防衛相とヘグセス米国防長官は10月28日、フィリピン中部セブで会談し、複数の分野での協力強化で一致した
日米共同統合演習「キーン・ソード27」が過去最大規模で実施。南西諸島に対艦ミサイルや長射程火力を展開し、宇宙・サイバー領域を含む全領域での連携強化を図る
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した