ウクライナ大統領、同国北部での軍事態勢強化を命令
[キーウ 30日 ロイター] – 民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏がベラルーシに到着したことを受けてウクライナのゼレンスキー大統領は30日、同国北部での軍事態勢を強化するよう軍幹部らに命じた。
ゼレンスキー氏は、ウクライナの諜報機関と治安部隊が北隣にあるベラルーシの情勢について軍隊と政治の首脳が集まった会議で報告したと説明した。
ゼレンスキー氏はメッセージアプリ「テレグラム」を通じて「その決定はワレリー・ザルジニー総司令官司令官とセルヘイ・ナエフ『北部方面』司令官がこの方面を強化するための一連の措置を講じるためのものだ」と表明した。
テレグラムへの短い投稿の中で、プリゴジン氏については触れなかった。ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介によってプリゴジン氏はロシアでの武装蜂起を中止し、6月27日にベラルーシへ亡命した。
メディアは、ベラルーシの首都ミンスクから約90キロ(50マイル)離れたアシポビーチ近郊の使っていない軍事施設にワグネルが新たな基地を設ける可能性があると報じている。
ウクライナは昨年、同国北部からロシア軍を追い出した後、ロシアの緊密な同盟国であるベラルーシとの国境の防衛を強化する措置を取った。
ナエフ氏は「現在、北部方面の管轄する地域でベラルーシとロシアからの攻撃による直接的な脅威はない」としつつ、脅威が高まった場合にはウクライナの防衛能力を強化することが必要になると指摘。その上で「私たちの諜報機関は、情報を得るための努力を怠らない」と訴えた。
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