「遠隔透視」で失踪事件を捜査
ローマの健康クリニックで働くイタリア人女性、マリア・ローザ・ブージさんは、「遠隔透視」を通じて失踪事件を解決しました。
2005年、年明けのある日、バリッフィ夫妻が娘のキアラを探してほしいとブージさんを訪ねました。キアラさんは2002年末のある日に家を出て以来、ずっと行方不明のままでした。
キアラさんの写真を見た瞬間、ブージさんはすぐに、この可憐な女性はもうこの世にいないことを知りました。実はキアラさんが家を出た日、車を運転したままイタリアのコモ湖に突っ込んでいったのです。
ブージさんはキアラさんの遺体のある場所を詳しく地図に書きました。そして、救助隊は本当にブージさんが言った場所からキアラさんの遺体と彼女の車を見つけたのです。
「X線の目」を持つ少女
1987年にロシア・サランスクで生まれたナターシャ・デムキナさんは、X線の目を持っているとして、世界中の研究機関に認められています。
彼女が10歳の時、突然母の体の中が見えるようになりました。本人によると、たった1秒で、普通のビジョンから「医療ビジョン」に切り替えることができるといいます。
その後、医者の誤診を訂正したことでたちまち注目を集めるようになり、2004年、当時17歳だったナターシャさんは、イギリスの「ザ・サン」紙に招かれてロンドンで見ず知らずの人の身体の様態を診断する実験を行いました。
東京電機大学の名誉教授である町好雄教授も、「ナターシャさんは写真越しでも症状を言い当てることができる。彼女の能力はX線のような透視能力ではないが、われわれがまだ説明できない何らかの能力を持っていることは確かだ」と述べています。
その後、ナターシャさんは懐疑主義的研究のための委員会(CSI)のテストを受けましたが、4人の患者の診断に成功したものの、1人の患者を誤診したため、CSIは彼女の力が100%の精度ではないとして超能力を認めなかったのです。
これに対し、ナターシャさんは「試験の雰囲気はとても不親切で、囚人のような気分だった。100%正確でなければならないなんて不公平だわ」とショックを受けました。
超能力を影響する要因
ナターシャさんの体験と、日本の「千里眼の少女」を照らし合わせると、透視能力は不安定なものであることが分かります。
1979年、北京大学生命科学部の陳守良(ちん しゅりょう)教授は、特殊な能力を持つと主張する子どもたちを対象に、他の科学者たちと厳密な科学実験を行いました。
研究を通じて、陳教授は、この種の「透視能力」は本人の情緒に深く影響されることを発見しました。被験者がリラックスしている時は、正解率は高く、緊張している時、あるいは、気分が良くない時は、識別するのに時間がかかり、正解率も低いのです。
「第三の目」の謎
では、この超能力はどこから来ているのでしょうか?
2005年にロシアの新聞「プラウダ」に掲載された「科学者たちが第三の目を発見、テレパシーと透視の中心」という記事の中で、ロシアの透視研究の第一人者であるヴィタリー・プラヴディヴィテセフ氏は、「人によっては額から脳内で生成されるイメージを発信することができ、古代の東洋文化で提唱されていた『第三の目』である可能性が示唆している」と述べています。
実は、「第三の目」は実在する器官であり、一般的に松果体(しょうかたい)として認識されています。
松果体は脳内の中央、2つの大脳半球の間に位置しています。胎児は生後2か月頃から視細胞、水晶体、神経細胞からなる目のような視覚器官が少しずつ発達していきますが、胎児の成長につれて、急速に消失し、やがて豆粒ほどの松果体になることが、現在科学的に解明されつつあります。
また、松果体は目のように回転するという特異な可動性を持っており、目と最も直接的な類似点は、「松果体にもレンズと色の受容体がある」ことです。このように生物学者は、松果体は本物の目でありながら、長い間使われないまま放置されたため、徐々に退化してきたと考えています。
古代の仏教や道教の修練文化では、天目を開くという話があります。時間をかけて丹念に修行することで、「第三の目」とされる松果体を活性化し、透視力、遠視力を得られると信じられています。
一方、修行もせずに透視などの超能力に恵まれた人たちは、何かの偶然か、松果体がわずかに活性化しているのかもしれません。皆さんはどう思いますか?
詳しくはEPOCH TVをご覧ください。
https://www.epochtimes.jp/2023/01/133223.html
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