(大紀元)

中国、誤情報で台湾市民動揺を画策 総統「脱出計画」など=関係筋

[台北 7日 ロイター] – 関係筋によると、中国は台湾に関する誤った情報を流し、台湾市民を動揺させようとしている。中国が台湾に侵攻した場合を想定して総統の脱出計画が用意されているといった誤情報などがあるという。

ロイターが6月に確認した安全保障関連の報告書によると、台湾政府当局者は、来年1月の台湾総統選挙に向け中国が対話アプリや団体旅行などを使って親中派候補者を支援しようとしているとして警戒を強めている。

台湾国防部(国防省)は今月、中国の軍事進攻を想定した年1回の大規模軍事演習「漢光演習」を全土で行う。

複数の台湾当局者によると、中国国営メディアは5月以降、台湾と主要同盟国である米国の軍事活動に関する誤情報などを報じている。漢光演習については、中国が侵攻した場合の蔡英文総統の「脱出リハーサル」で、米国民の避難訓練だとする報道が多数あるという。

中国政府はこうした情報を流すことで台湾の市民を動揺させ、指導者の信頼感を損ねようとしているという。

関連記事
米軍は台湾海峡を含むインド太平洋地域で分散配置を推進。HIMARSや空母を南西諸島やフィリピンに展開し、脅威に対応。3隻の空母や最新兵器を活用し、中国を牽制する動きを強化
米インド太平洋軍司令官パパロ大将は、中共による台湾侵攻は米軍の優位性により「極めて困難」と指摘。海上封鎖も突破可能と自信を示した。中共軍の台湾周辺の活動は活発化している
11月18日、イギリスのスターマー首相は、G20首脳会議出席中、中国共産党(中共)の習近平党首と会談を行った。中共の人権問題を批判し、特に拘束されている香港の元メディア大手、黎智英氏や、中共による制裁を受けたイギリス議会議員について言及した。
台風21号が去った後の台湾の町はボロボロ…
台湾国防部(国防省)は29日、フランス海軍の艦艇が台湾海峡を北方向に向けて航行したと発表した