[台北 7日 ロイター] – 関係筋によると、中国は台湾に関する誤った情報を流し、台湾市民を動揺させようとしている。中国が台湾に侵攻した場合を想定して総統の脱出計画が用意されているといった誤情報などがあるという。
ロイターが6月に確認した安全保障関連の報告書によると、台湾政府当局者は、来年1月の台湾総統選挙に向け中国が対話アプリや団体旅行などを使って親中派候補者を支援しようとしているとして警戒を強めている。
台湾国防部(国防省)は今月、中国の軍事進攻を想定した年1回の大規模軍事演習「漢光演習」を全土で行う。
複数の台湾当局者によると、中国国営メディアは5月以降、台湾と主要同盟国である米国の軍事活動に関する誤情報などを報じている。漢光演習については、中国が侵攻した場合の蔡英文総統の「脱出リハーサル」で、米国民の避難訓練だとする報道が多数あるという。
中国政府はこうした情報を流すことで台湾の市民を動揺させ、指導者の信頼感を損ねようとしているという。
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