7月18日、米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は、核兵器を搭載できる米国の戦略原子力潜水艦(SSBN)が韓国に入港したと明らかにした。写真は米韓の国旗。韓国の龍仁で2016年8月撮影。提供写真(2023年 ロイター/Courtesy Ken Scar/U.S. Army)

米戦略原潜、韓国・釜山に寄港 数十年ぶり

[ソウル 18日 ロイター] – 米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は18日、核兵器を搭載できる米国の戦略原子力潜水艦(SSBN)が韓国に入港したと明らかにした。

「米国の原子力潜水艦が本日、釜山に入港している。(1980年代以来)数十年ぶりだ」とソウルで記者団に述べた。寄港は韓国の防衛に対する米国のコミットメントの証だと説明した。

キャンベル氏は米韓両国が新設した核協議グループ(NCG)の初会合に出席するためにソウルを訪れている。

同氏と共に共同議長を務めた韓国大統領府の金泰孝・国家安保室第1次長氏は同会合について、韓国が独自の核兵器を開発する必要がないことを確認するのに十分な内容だったと述べた。

北朝鮮が核攻撃を仕掛けた場合に、米韓が情報共有、調整、計画を強化することで合意したと明かした。

関連記事
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
北朝鮮のアニメスタジオが、制裁下にもかかわらず日本や米国の人気アニメーション制作に関与していることが、朝鮮半島の情報分析を行うシンクタンク「38ノース」が22日発表した報告で明らかになった。日本政府は先月、北朝鮮のIT技術者の関与について警告を発したばかり。北朝鮮が制裁を逃れ、日本市場に関与している実態が浮き彫りとなった。
米国政府が、北朝鮮が遺伝子操作を通じた生物学兵器を生産できる能力を保有しているという分析を発表した。
韓国を訪問している米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は16日、非武装地帯にある板門店を訪れ、ロシアと中国に北朝鮮の制裁逃れを擁護しないよう求めた。
最近、尹錫悅(ユン・ソクヨル)韓国大統領は国家安全保障の観点から韓国海洋警察に中国の漁船の強い対応を求めた。