欧米・アジアで熱波収まらず、伊23都市に警報 ギリシャ山火事続く
[ローマ/北京 19日 ロイター] – 世界各地で連日の猛暑となる中、イタリアでは19日も気温が上昇し、23都市に警報が出された。ギリシャの首都アテネ近郊では2日前に発生した山火事が続いている。
イタリア保健省は情報ホットラインを開設すると発表。ギリシャでは数十棟の家屋が全焼したほか、数百人が避難を余儀なくされ、辺りは濃い煙で覆われている。消防当局は沿岸の製油所への延焼を防ぐため消火活動に当たっている。
ギリシャ気象当局によると、20日の最高気温は43度に達する可能性がある。
米国でも南部一帯が異常気象に見舞われており、アリゾナ州フェニックスでは20日連続で43度以上の気温を記録した。
ハワイには熱帯低気圧「カルビン」が接近しており、鉄砲水や高波が発生する可能性が高まっている。
中国の首都北京市は28日連続で最高気温35度以上を記録。年間の猛暑日の日数で過去最多を更新した。
韓国では中部や南部で13日以降、豪雨が続く中、中部・清州市で河川の堤防が決壊し冠水した付近の地下道で14人が死亡した。南東部の慶尚北道では土砂崩れなどで22人が死亡した。
また、インド北部では6月1日からの雨季に鉄砲水、地滑り、豪雨による事故で100人以上が死亡している。
関連記事
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
欧州連合(EU)は29日、31日から中国製EVに45%の関税を導入すると発表した。中国からの安価なEVによる市場の不均衡を是正することを目的としている。
NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。
リトアニア議会選挙で第1党となった中道左派、社会民主党のブリンケビチュウテ党首は28日、防衛費を少なくとも国内総生産(GDP)比3.5%に引き上げることを目指すと表明した。
スターマー首相は中共に対抗し、インド太平洋地域の軍事・経済的存在感を高める計画を発表。英国は地域の島国と連携し、太平洋商業俱楽部の設立やHMSプリンス・オブ・ウェールズ航空母艦の派遣を含む多数の新戦略を進行中である。