(Photo by STRINGER / AFP)

【寄稿】クリミアをめぐる地政学と日本の苦労

NATO首脳会議で、結局ウクライナの加盟の時期は決まらなかった。NATOは集団防衛同盟であるから、戦時下にあるウクライナをNATOに加盟させれば、直ちにNATOとロシアの戦争へと発展せざるを得なくなる。ともに核兵器を保有しているから、全面核戦争になる公算大である。

それを避けるためには、戦争が終わったら加盟させるという約束しかできない。では、戦争は、いつ終わるのか?これがはっきりしない以上、加盟の時期を明言することは出来ないのである。

だが米国は水面下でウクライナから停戦の時期について言質を取っている。先に触れた6月のバーンズCIA長官のウクライナ訪問時に、年末までにロシアと停戦交渉に入ると、ゼレンスキー氏は明言したのだ。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ氏は、中共が2020年米大統領選に介入したと主張した。問題は、結果を変えたかではなく、介入の試みがあったのかだ
指令なき思想の統一はいかにして起きるのか。グラムシの「文化的覇権」を手がかりに、メディアや娯楽、教育を通じて無意識に深まる言論の均質化と、その基盤となる「道徳的機構の空洞化」の構造を鋭く解き明かす
論語・学而篇の第二章を紐解き、「孝弟」こそが仁の根幹であり家庭と国家の安定の礎であることを解説。現代の歪曲を正し、先賢の普遍的な教えと徳育の重要性を問い直す
京都の小道に佇む、錆びた鉄の箱と無人販売所。それは単なる集金箱ではなく、人の善意を信じる「仮定」そのもの。孔子の教えを引き合いに、当たり前すぎて気づかない日本の「信」の文化を鮮烈に描くエッセイ
混迷の時代にこそ読み解きたい『論語』の真髄。孔子が「学而篇」の冒頭に込めた、真の学びと徳を積む生き方とは。現代教育が忘れ去った「人間としての根本」を紐解く