ニジェール軍事政権、追放された大統領を反逆罪で起訴へ
[ニアメー 14日 ロイター] – クーデターで権力を掌握した西アフリカ・ニジェールの軍事政権は13日夜、追放したバズム大統領について、外国元首・国際組織との交流を巡る反逆罪で起訴すると表明した。
軍事政権のスポークスマンは国営テレビで「追放された大統領を反逆罪とニジェール内外の安全を損なった罪で起訴するために必要な要素をそろえた」と述べた。
また「交渉を通じた危機の解決を妨げ、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の名の下で軍事介入を正当化する」ため、軍事政権に対する偽情報キャンペーンが行われているとも発言した。
ECOWASは10日、ニジェール情勢について協議する緊急首脳会議を開催。政権を奪取した軍事政権に対抗するため、加盟国に対し待機部隊の発動を要請した。民主主義の平和的な回復を望むとしながらも、武力行使を含むあらゆる選択肢を排除しないとしている。
クーデターで追放されたバズム大統領の政党は、大統領とその家族が大統領公邸で、軍事政権による「残酷」で「非人道的」な拘束下に置かれていると非難しているが、軍事政権のスポークスマンは13日、バズム氏が定期的に医師の診察を受けているとし「医師は、追放された大統領とその家族の健康問題に懸念を示していない」と述べた。
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