中国の豪州産石炭輸入、7月は3年ぶり高水準 割安感で
[シンガポール 20日 ロイター] – 中国税関総署が20日発表した統計によると、7月のオーストラリアからの石炭輸入量は631万トンと前月の483万トンを上回り、3年ぶり高水準となった。
このうち火力発電用石炭は615万トン、原料炭が16万1619トンだった。
7月の全輸入量は前月から1.5%減少した。
良質な豪州産火力発電用石炭は、猛暑による家計のエアコン需要で電力消費が急増する中で不可欠となっているほか、国産より割安という。
7月のロシア産石炭輸入は899万トンと、過去最高だった6月の1065万トンから減少。ただ前年同月比では21%増加した。
原料炭を中心とするモンゴルからの輸入は前月比13%増の594万トン。
インドネシア産は1583万トンで前月の1632万トンを下回った。
関連記事
アルバニージー政権は、西オーストラリア州で統合型レアアース精製施設を建設するため、約451億円の追加投資を発表。豪州政府は、電気自動車や風力発電に必要な希少鉱物の供給拡大を目指し、世界的なサプライチェーン強化を進める。
オーストラリア議会上院は28日、16歳未満のこどもがSNSを利用することを禁止する法案を可決した。対象となるSNSは「インスタグラム」「TikTok」「フェイスブック」「X」「スナップチャット」など。法案は1年後をめどに施行される。
中共に恣意的に拘束されたカナダの元外交官は、豪州上院の調査委員会に対し、市民が海外で恣意的に拘束されることに対して「断固とした対抗策が必要」と訴えた。
オーストラリア統計局が30日発表した第3・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.2%上昇し、予想の0.3%を下回る上昇率となった。政府による電気料金の補助やガソリン価格の下落を受けた。ただ、サービス部門の物価上昇圧力を背景に、コアインフレ率はなお粘着的となった。
元英国首相リズ・トラス氏は、中国共産党が「海外社会を破壊しようとしている」と警告し、西側民主主義国家が中共に対してあまりにも軟弱であると批判した。中共による脅威に対応するため、「経済NATO」の設立を提案し、経済的な連携強化を呼びかけた。