今年4月に現地公安によって逮捕された、湖北省黄岡市の市民・呂華氏。(中国の人権問題を扱うサイト「維権網」より)

不正を暴くセルフメディア責任者 数カ月前から行方不明、実は逮捕されていた=中国 湖北

湖北省黄岡市で、現地の不正を暴き、弱者のために声を上げてきたセルフメディア・アカウント「湖北新視点網」の責任者である呂華氏(39歲)が、今年4月に市公安局によって逮捕されていたことが、最近わかった。呂氏の逮捕理由については公表されていない。

呂氏は、今年4月から行方が分からなくなっていた。同氏のアカウントは4月18日の更新を最後に、投稿が停止したままになっている。

中国の人権問題を扱うサイト「維権網」によると、呂氏の経営するセルフメディアは、これまでにティックトックに投稿しただけで拘束された女性の事件や、市高官が公的資金を使って「高級昼寝ルーム」を建設した事件など、地元の黄岡市で起きた数々の事件を暴露してきた。また、江蘇省徐州で起きた有名な「鉄の鎖の女性」事件についても長く取り上げてきた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。