米大統領、G20で中国首相と接触 関係安定など協議
[ハノイ 10日 ロイター] – バイデン米大統領は10日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれたインドの首都ニューデリーで中国の李強首相と会ったと明らかにした。インドネシアでの昨年のG20サミットで習近平国家主席と会談して以降、ここ10カ月前後で最もハイレベルの接触となった。
バイデン氏は訪問先のベトナムで記者会見し、「インドできょう、(習氏の)ナンバー2と会った」と述べた。安定や南半球について話し合ったとし、「対立的では全くなかった」と語った。
また、米経済は世界で最も強いと強調した一方、中国については世界経済の低迷や国内政策が原因で成長が鈍化していると指摘。不動産部門の問題や高水準の若年失業率に言及し、中国経済の状況を「危機」と表現した。その上で「(習氏は)今、手いっぱいだ」と述べた。
中国経済の問題が台湾侵攻の要因になるとは思わないとの見方も示し、「実際のところその逆で、おそらく以前のような能力はないだろう」と述べた。
米国は太平洋の大国であり、同地域から撤退するつもりはないと明言した。
中国による政府職員のiPhone使用規制については、貿易に関するルールの一部を変更しようとしているに等しいと述べた。
「私は関係を適切にすることに誠実だ」とも語った。
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