米ワシントン州エバレットの空港を離陸してカリフォルニア州サンフランシスコへ向かっていたアラスカ航空2059便の機内で22日、勤務から外れて搭乗していたパイロットがエンジンを停止させようとする事件が起きた。写真は、同社所有の航空機。2019年2月5日にカナダ・バンクーバー空港で撮影。(2023年 ロイター/Ben Nelms)

アラスカ航空が緊急着陸、非番パイロットがエンジン停止図る

David Shepardson Allison Lampert

[23日 ロイター] – 米ワシントン州エバレットの空港を離陸してカリフォルニア州サンフランシスコへ向かっていたアラスカ航空2059便の機内で22日、勤務から外れて搭乗していたパイロットエンジン停止させようとする事件が起きた。他の乗務員が制止したためエンジン停止には至らず、同機はオレゴン州ポートランドの空港に緊急着陸した。

ポートランドの警察は、事件を起こしたジョセフ・デービッド・エマーソン容疑者(44)を殺人未遂などの容疑で逮捕した。

同便はアラスカ航空傘下のホライゾン航空が運航。ホライゾンのパイロットは連邦航空局の管制官に「エンジンを止めようとした男を操縦室から追い出した」と通知。「問題は起こらなかったようだ。制止されたのだと思う。着陸し次第、法的措置をお願いしたい」と伝えた。

ポートランドの連邦警察局(FBI)は「事件の調査を進めており、本件に関連する継続的な危険はないと確信できる」と表明した。

関連記事
カナダ通信安全保障局(CSE)は30日に公表した脅威評価で、中国のハッキング活動がカナダにとって最も活発なサイバー脅威と指摘した。
アルゼンチンのミレイ大統領の支持率は、年金改革を巡る緊張の高まりで9月に49.6%に低下したが、10月には52.5%に回復した。直近の世論調査で明らかになった。
カナダのトルドー首相は24日、コロナ禍による労働力不足への対応が行き過ぎだったとし、移民の受け入れ数を抑制する方針を明らかにした。住宅や社会サービスの逼迫を緩和する狙いがある。
メキシコが米国・カナダとの貿易見直しを控え、北米への中国からの輸入を制限するために米国やカナダと足並みを揃える用意があるようだ。
アメリカの14の州・地域の司法長官は8日、若者のメンタルヘルスに悪影響を与えているとして動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を一斉に提訴した。容姿加工フィルターや自動再生と無限スクロールなどの機能が若年層の依存症を引き起こし、精神衛生に影響を与えると非難した。