熊本県に建設中のTSMC半導体工場(PIXTA)

熊本の半導体産業の振興はなぜ成功したのか 明治から続く教育と蓄積

九州経済が好調だ。熊本県に半導体産業が集まり、半導体受託生産の世界最大手TSMC(台湾積体電路製造)が同県に工場を建設中だ。それをもたらしたさまざまな理由の中で、大学と産業の結びつき、その背景にある先を見据えた人への投資が、今の成果をもたらしたと思う。

突然だが、話は明治時代に飛ぶ。

作家で軍医であった森鴎外(1862-1922)は、福岡の小倉に軍医として1899年から1902年まで赴任した。鴎外は「左遷」と嘆きながら、九州で歴史やフランス語を学び、のちの文学活動に役立てる。彼は福岡日日新聞へ1899年(明治32年)に、「我をして九州の富人たらしめば」という寄稿をした。

▶ 続きを読む
関連記事
イランは反撃されることはないと過信し、代理勢力を通じた挑発を続けてきた。しかし、トランプとネタニヤフという「ルールを厭わない」指導者の登場が、その慢心を打ち砕く。軍事拠点を破壊され窮地に陥るイランの誤算を暴く
過度な除菌社会に警鐘を鳴らす。免疫システムを「筋肉」のように泥や細菌で鍛えるべきだと説き、自身の体験を交えながら、無菌化しすぎた現代社会に真の健康の在り方を問いかける
貿易は我々を豊かにするが、他国に依存しすぎると逆効果を招く可能性がある
現代のドローン脅威に対し、高額なミサイルで応戦する「コストの非対称性」を指摘。解決策として、安価な新型無人機や、イタリアの技術による低コストで高性能な「ハイテク火砲」の再評価と導入を提言する解説記事
第16回「気候変動に関する国際会議」を詳報。権威あるIPCCの欺瞞を暴く専門家の分析や、若者の「脱・洗脳」を促す活動を紹介する。主要メディアの動揺をよそに、気候リアリズムが勝利を収める転換点を描く