米ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、針を使わない「パッチ型ワクチン(貼るワクチン)」の大量生産を支援するため米マイクロン・バイオメディカル社に2360万ドルを寄付した。写真はシアトルの同財団前で2021年5月撮影(2023年 ロイター/Lindsey Wasson)

ゲイツ財団、「貼るワクチン」技術に寄付 貧困国の接種後押し

[ロンドン 16日 ロイター] – 米ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、針を使わない「パッチ型ワクチン(貼るワクチン)」の大量生産を支援するため米マイクロン・バイオメディカル社に2360万ドルを寄付した。

パッチを皮膚に貼ってそこからワクチンを投与する技術で、従来の注射器を使ったワクチン接種よりも簡単にできる。持ち運びも容易で、低温保存での流通負担も軽減される。

貧困国の子どものワクチン接種普及などで専門家はこの技術に期待を寄せるが、大量生産が課題となっている。

今回の資金援助は年間約1000万個のワクチンを製造するための設備開発を支える。

マイクロンのスティーブン・デイモン最高経営責任者(CEO)は、世界各国で十分な医療サービスを受けていない人々のための技術開発でゲイツ氏からは他の資金援助も受けていると述べた。

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