樹木の苗木を育成・販売するカナダ農場・プレーリー・シェルターベルト・プログラムが、自然に形成された「りんご型の氷の彫刻」の写真をフェイスブックで公開し、多くのネットユーザーを驚かせました。
投稿された写真では、りんごの木に氷でできたりんごが実っています。氷のりんごは透き通っていて、まるで手で彫ったかのようです。
(写真:氷のりんご)
農場側は、この珍しい現象の形成について説明しました。腐るほど熟したりんごは、木から落ちる前に雨氷( うひょう)に覆われ、表面に氷が張ります。そして、内側のりんごはドロドロになって腐り、ゆっくりとにじみ出て、りんごの形をした透明な氷の殻だけが木からぶら下がります。
雨氷とは、空から水滴として落下してきて、氷点下の地表(または地表付近 にある物体)に着いた瞬間に凍ってしまう雨のことです。
米国国立気象局の定義によると、雨氷は、凍った空気の層が非常に薄く、雨滴が地面に到達する前に凍る時間が十分にない場合に発生します。代わりに、水は表面に触れると凍り、雨滴が接触するものの上に氷のコーティングが形成されます。
雨氷は、道路上に滑りやすいスポットを残し、車のコントロールを失わせる危険な現象です。橋や陸橋、高架道路は、四方を冷たい空気に囲まれているため、凍結が早く、特に氷結しやすいのです。さらに、雨氷によって木の枝や電線が急激に重くなり、折れたり停電したりすることもあります。
しかし、プレーリー・シェルターベルト・プログラム農場がシェアした氷のりんごの写真は、ネットユーザーの目を引いています。 写真はこれまでに9万件の「いいね!」を獲得し、1万5千回シェアされました。
多くのネットユーザーは、このようなりんごは美しく、自然の傑作だとコメントしています。また、新しい知識を身につけたとコメントするユーザーもいます。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。