このほど「1万発の爆竹が入っている」が売りの「ロール爆竹」のなかに、本当に1万発入っているのか確かめた男性がいた。結果は、なんと「表示の1/3」だった。(SNSより)

年越しに鳴らした爆竹「1万発のはずが、まさかの1/3」 手で数えて数量詐欺が発覚=中国

旧正月の年越しを祝って鳴らした爆竹(ばくちく)が、表示された数量の1/3。つまり「数量詐欺」の製品だったことが明らかになった。

爆竹は中国語で「鞭炮(ビェンパオ)」という。爆発して音を出す部分(炮)を、長い鞭(むち)のように無数につなげて、けたたましく連発で鳴るようにしたのが中国の爆竹ということになる。

中国の年越し(新暦・旧暦とも)に、この爆竹は欠かせない。中国人はこれを「邪気を祓うためだ」と言うが、それにしても年越しのその前後の時間、中国の街には、まるで戦闘でも始まったのかと思うほどの炸裂音が鳴り響く。

その爆竹にも、なかなか大掛かりなものがある。例えば、1万発がセットになったという「ロール状の爆竹」である。なにしろ、これに着火すると、1万発が連続して鳴るのであるから、さぞや迫力があることだろう。

さて、このたび問題になったのは、その1万発セットの「ロール爆竹」である。

このほど「旧正月に爆竹を鳴らしたが、意外と短時間で終わった」ことを不審に思ったある男性がいた。確かに、ラベルには「1万発」と書かれているが、はたして数量に間違いはないのだろうか。

そこで彼は、この「1万発の爆竹が巻かれている」というのが売りの「ロール爆竹」のなかに、本当に1万発入っているのかということについて、自ら数えて確かめる決断をした。

この勇気ある(?)男性は、3時間余りかけて、ロール状にまとまっていた爆竹を1つ1つ取り出し、自宅の床の上に並べていった。そうしてカウントした結果、「1万発入り」というこのロール爆竹のなかに実際に入っていたのは、わずか「3641発」だったことが判明した。

しかも、その「3641発」のなかには、鳴らない(爆発しない)不良品も多く入っていたという。

「いくらなんでも、これはひどい!」と憤慨したこの男性は、さっそく製造メーカーに電話したものの、繋がらなかったそうだ。

例えるならば「量り売りの豚肉を1キロ買ったが、渡されたのは3百グラムだった」ということになる。売り手の「数量詐欺」も、ここまでくるとかなり悪質だ。

 

 

(「1万発入り」が売りの「ロール爆竹」の中身をカウントした男性)

関連記事

偽造大国とはいえ「まさかここまで?」 中国製巻き尺は目盛りがデタラメ(こちらをクリック

薬酒に漬けた「タツノオトシゴ」 まさかのプラスチック製だった=中国 広東(こちらをクリック

マンホール蓋は「鉄筋ではなく竹」 ここまで「おから工事」だったとは=中国 重慶(こちらをクリック

 

関連記事
2024年5月13日、中国河南省新郷市の休業中の店に「ガス料金が5億元(約107億円)」の請求が届いたことがわかった。
全米の大学キャンパスなどで頻発している活発なパレスチナ支援デモに、中国共産党と関連のある団体が資金提供していることが明らかになった。「2024年米大統領選に向けて不安をあおり、若者を過激化させ、米国を不安定化させることが目的」と分析している。
「特別債は本来、プロジェクトからの収益によって返済されるべきだが、実際には多くの低品質なプロジェクトが含まれており、収益を期待することは難しい。結果として、自己返済は不可能であり、最終的には大きな負債の問題を抱えることになる」
このほど、中国河南省の銀行職員が顧客の預金を横領したことが中国メディアによって報じられた。関連トピックスが中国SNSのトレンド入りすると共に、同様の被害を訴える預金者が続出している。
2024年5月、中国江蘇省蘇州市常熟市にある公園が公開から5カ月足らずで取り壊されたことがわかった。