中国 誤字が生んだ思わぬ大ヒット

中国セブンイレブン 「最悪すぎるアイス」が売り切れ続出

2026/05/31 更新: 2026/05/31

「おいしいですよ」と言われると、人はつい疑ってしまう。

本当だろうか。
ただの宣伝ではないのか。

だが、その逆は不思議なものだ。

「最悪です」と言われると、今度は本当かどうか自分で確かめたくなる。

怖いもの見たさというべきか、それとも好奇心というべきか。

そんな人間の不思議な心理が、中国のセブンイレブンで思わぬヒット商品を生み出した。

話題となったのは広東省のセブンイレブンで販売された新作アイスだ。店頭ポスターには本来、「最高すぎる!」という意味の若者言葉「夯爆了(ハンバオラ)」を使うはずだったが、漢字を一文字間違えたことで、「最悪すぎる!」という意味の「劣爆了(リエバオラ)」になってしまった。

問題のポスターは本部ではなく、店舗が独自に制作したものだった。誤字はすぐに発見され、当日中に撤去されたという。

しかし、騒動はそこで終わらなかった。

ポスター画像はすでにSNSで拡散されていた。

「そんなにひどいのか、逆に食べてみたい」
「本当にまずいのか確かめたい」
「気になって仕方がない」

といった声が相次ぎ、関連トピックは中国SNS・微博(ウェイボー)のトレンド首位に浮上した。

誤字ポスターを出したのは広東省の1店舗だったが、その影響は遠く離れた都市にも及んだ。

杭州の店舗スタッフによると、この数日は1日に2〜3箱のペースで売れているという。来店客の中には、店に入るなり話題のアイスを直接手に取り、そのままレジへ向かう人も少なくないそうだ。

ネット上では「わざとだったのでは」「これ以上ない宣伝効果だ」と疑う声も出ているが、真相は分からない。

「最悪すぎる」。本来なら商品にとって致命傷のはずの一言である。しかし、この一言ほど、このアイスを食べてみたくさせた言葉もなかった。人間の好奇心とは時に理屈を超える。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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