林芳正官房長官は16日の閣議後会見で、北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が岸田文雄首相が平壌を訪問する日が来るかもしれないなどとする談話を発表したことについて「留意している」と語った。写真は、2023年12月14日に官邸で会見する同官房長官。(2024年 ロイター/Issei Kato)

首相訪朝に関する金与正氏談話を留意、評価は控える=林官房長官

[東京 16日 ロイター] – 林芳正官房長官は16日の閣議後会見で、北朝鮮金与正朝鮮労働党副部長が岸田文雄首相が平壌を訪問する日が来るかもしれないなどとする談話を発表したことについて「留意している」と語った。

談話への評価などの詳細については「今後の交渉に影響を及ぼすおそれがあるため、明らかにすることは差し控えたい」とした。

林官房長官は「岸田首相はこれまでも、北朝鮮との間の諸懸案の解決に向け金正恩委員長(朝鮮労働党総書記)との首脳会談を実現すべく、首相直轄のハイレベルで協議を進めていきたいと述べている」と説明。「そのためさまざまなルートを通じて働きかけを絶えず行ってきている」と述べた。

北朝鮮が拉致問題は解決済みという立場のままでは首脳会談はできないか、との質問には「拉致問題がすでに解決されたとの主張はまったく受け入れられない」とした上で「日朝平壌宣言に基づいて拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するという方針に変わりはない」と語った。

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