22日午前の東京株式市場で、日経平均が1989年12月29日につけた終値ベースの史上最高値を34年ぶりに上回った。写真は2月16日、東京で撮影(2024年 ロイター /Issei Kato)

日経平均が終値ベースの史上最高値を上回る、半導体株高で上昇に弾み

Noriyuki Hirata

[東京 22日 ロイター] – 22日午前の東京株式市場で、日経平均が1989年12月29日につけた終値ベースの史上最高値3万8915円87銭を34年ぶりに上回った。米半導体大手のエヌビディアの好決算を受け、寄与度の高い半導体関連株が軒並み上昇し、指数を押し上げた。

市場では「海外市場でも高値更新が多くみられる中、自然な流れといえる。通過点に過ぎず、株高は継続するだろう」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との見方が聞かれる。取引時間中の史上最高値は3万8957円44銭。この水準についても「きょう超えなくても、いずれ短期間で上回るだろう」(林氏)という。

東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株が軒並み高い。傘下に半導体設計の英アームがあるソフトバンクグループを加えた3銘柄で日経平均を約300円押し上げている。

トヨタ自動車や日立製作所といった主力株の上昇も目立つ。「半導体株以外もしっかり買われており、内容を伴った株高といえる」(岩井コスモの林氏)と受け止めがある。

この先も「年度末の配当取りの動きも見込まれ、堅調に推移するのではないか」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との見方が聞かれる。

一方、プライム市場の値下がり銘柄数は3割超あり、全面高というわけではない。節目の4万円に向かうには来期業績の見通しがポイントになる。「幅広い銘柄に物色が移ってくるようなら、相場の持続性は高まる」(北沢氏)という。

*内容を追加しました。

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