写真は2024年2月25日、河南省鄭州駅の駅前広場で私服警官とみられる複数の男から暴行を受けている70代の老夫婦。この夫婦は河南省の村鎮銀行による「預金凍結」の被害者である。(NTD新唐人テレビの報道番組よりスクリーンショット)

「凍結された預金を返して!」 高齢の夫婦が暴行うけた後、行方不明に=中国 河南 

今から2年近く前になる2022年4月、河南省の村鎮銀行による突然の「預金凍結」事件が発生した。以来、1千人以上の預金者が預金を引き出せないため、生活に困窮する事態が続いている。

このほど「不当に凍結された預金」を返してもらうため、中国東北部から河南省鄭州市へ赴いた70代の高齢夫婦がいた。その夫婦(王喜章さん、蔡広麗さん)は、河南省の当局者に暴力を振るわれた後、連絡が取れなくなっていることが分かった。いま王喜章さん夫妻は「全く所在が分からず、生死さえ不明の状態だ」という。

同じく預金を凍結されて返還を求める預金者仲間の王嵐さん(仮名)によると、拉致された王さん夫妻は、2月25日午後、鄭州の鉄道駅に着いた。

▶ 続きを読む
関連記事
米国駐武漢総領事館が年収8万元超の清掃員を募集し、中国SNSで大きな話題に。小卒以上・英語初級で応募可能な明確条件は、中国企業の低賃金・不透明求人と対照的で、外資と内資の待遇格差への不満も噴出している
中国のブロガーによれば、7月末以降に行方不明者を探す動画が全国で299本投稿され、行方不明者は各地で出ているという。主な対象は10代や20代から30代前半の若者で、大半が男性だという。
日系企業に「ありがとう」と感謝を伝え、補償金額を語っただけで動画が削除された。理由は「ぜいたく自慢」。中国では、報われた話そのものが許されないのか。
中国でフードデリバリー配達員が数百人規模で抗議。警察が介入し強制排除。年末の中国に漂う不穏な空気が、現場からにじみ出ている。
今年も中国でサンタが捕まった。ツリーは並ぶのに、サンタは捕まる。そして派出所はサンタでいっぱい。OKとNGが分かれる、中国のクリスマス事情