衆議院で首相選出の投票に向かう安倍晋三元首相、岸田文雄自民党総裁前を通り過ぎる。2021年10月撮影。民放テレビ番組の中で核シェアリングの可能性に言及し、関心を高めた(Photo by KAZUHIRO NOGI/AFP via Getty Images)

【寄稿】日本核武装論の虚実 核保有を阻む3つの障害

昨今、一般向けの安全保障の研究会や講演会などで、必ずと言っていいほど出る質問は日本の核武装についてである。北朝鮮が核兵器開発を本格化させ、中国が核戦力を増強しており、しかも両国とも半ば公然と日本を核攻撃する可能性に言及している。

さらにロシアを含めた3国は、日本のミサイル防衛をすり抜ける極超音速ミサイルの開発に成功しているとも言われている。日本も核武装した方がいいのではないか? という問い掛けが出るのは、けだし当然と言えよう。

これは、日本国民が軍事アレルギーや核アレルギーから脱却しつつある兆候とも捉えられるから、軍事ジャーナリストである私としても歓迎すべき事象である。

▶ 続きを読む
関連記事
性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する理解増進法「基本計画」の閣議決定を機に、性多様性のあり方が議論されている。しかし、個人の尊重と同時に、数千年にわたり人類文明を支えてきた「伝統的家族」の意義も見落としてはならない。その根基を今こそ見つめ直す
2026年6月19日は旧暦の端午の節句。中国から伝わり、日本独自の「男の子の節句」へと発展したこの祝祭には、屈原や伍子胥、そして武士道にも通じる「忠義と品格」を次世代へ繋ぐという、先人たちの願いが込められている
イラン戦争の予備的和平合意を徹底検証。オバマ時代の融和策とは一線を画し、圧倒的な軍事力でイランの核野望を挫いたトランプ政権の成果を解説する。国内外の的外れも含む様々な批判を退け、真の中東情勢の地殻変動に迫る
走り続ける日常を少し止め、自分にとっての「十分」を見つめ直してみませんか?「知足・断捨離・旬」という3つの視点から、衝動に惑わされず、一人の人間として日々の暮らしを丁寧に愛おしむヒントを綴ります
世界最大の輸出国が人為的に安い通貨を維持するなか、西側諸国の経済はいつまで持ちこたえられるのだろうか