訪日外客数 2月として過去最高を大きく更新
2月の推定訪日外客数は278万8千人、2月として過去最高となった。前年同月比では89.0%増、2019年同月比では7.1%増となった。
今年は、うるう年の影響で日数が1日多かったことに加え、昨年2023年は1月であった旧正月が2月中旬となったこともあり、コロナ禍以降で最多を更新した。
東アジアでは韓国や台湾、東南アジアではフィリピン、欧米豪・中東地域においては米国などで訪日外客数が増加したことが、今月の押し上げ要因となった。
23市場のうち19市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中東地域)において、2月として過去最高を記録した。台湾、ベトナムでは単月過去最高を更新した。
中国では、水際規制の緩和、地方路線の増加、航空運賃の上昇の沈静化、スクールホリデーや旧正月などの影響もあり、訪日人数は45万9400人だった。対2019年同月比63.5%。 韓国は、日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便・復便、旧正月等の影響もあり、訪日外客数は81万8500人だった。対2019年同月比114.3%。台湾の訪日人数は50万2200人で、対2019年同月比125.6%となった。
米国は、直行便数が2019年水準までほぼ回復しているなか、米ドル高による海外旅行需要の増加等の影響もあり、訪日外客数は14万8700人で、対2019年同月比160.5%だった。メキシコは、燃油サーチャージの上昇等あるが、直行便数が2019年水準まで回復しているなか、メキシコペソ高による海外旅行需要の増加等の影響もあり、訪日外客数は7700 人で、対2019年同月比266.5%となった。
観光局は政府が出している旅行消費額・地方部宿泊数等に関する目標の実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日旅行プロモーションに取り組んでいくと表明した。