蓮根(レンコン)は霊根だった
自然が授けた「万能薬」 蓮根の驚くべき効能でさまざまな病気を予防
蓮根は漢方医学では「霊根」と称され、血管の詰まりを解消し、血栓の形成を防ぐ効果があるとされています。古くから「霊薬」として、心肺の調和を図り、さまざまな病気を予防するために民間で用いられてきました。
特に寒い時期には、寒気が肺に侵入しやすくなるため、心臓病、脳血栓、肺病が発症しやすくなります。しかしながら驚くべきことに、冬季はちょうど蓮根が豊富に市場に出回る時期でもあります。したがって、蓮根は自然が人類に与えたもう一つの医食同源の万能薬と言えるでしょう。
明代の医師、李時珍は『本草綱目』の中で、蓮根は「一年中いつでも食べることができ、心を喜ばせるので、『霊根』と呼ぶことができる」と述べています。蓮根が心を喜ばせるのは、心血を養い、心火を除き、血管をきれいにするからとされています。
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