1994年12月、法廷に座るO.J.シンプソン氏 (POOL/AFP via Getty Images)

元米フットボール選手のO.J.シンプソン氏死去 殺人事件で無罪に

米史上最も注目された殺人事件で起訴された後に無罪となった米プロフットボールリーグ(NFL)の元スター選手O・J・シンプソン氏が10日、がんのため死去した。76歳だった。

シンプソン氏の家族は11日、X(旧ツイッター)で「4月10日、私たちの父、オレンタル・ジェームス・シンプソンは、がんとの闘いで息を引き取りました」と明らかにした。最期は「子供と孫に囲まれて過ごした」という。

1970年代を中心に、NFLを通じて数々の記録を残し、引退後はスポーツキャスターや俳優として活動していた。

こうした活躍の一方で、94年、元妻で2人の子供の母親であるニコール・ブラウン・シンプソン氏とその知人を殺害したとして起訴された。のちの殺人裁判で無罪評決が言い渡されたが、遺族が起こした民事裁判では殺害の責任が認定され、3350万ドルの賠償支払いが命じられた。

財産の一部は差し押さえられ、競売にかけられたが、賠償金のほとんどは支払われていない。

また、2007年にはラスベガスのホテルの一室からスポーツの記念品を奪ったとして、強盗などの罪で9年間服役し、17年に仮釈放されていた。

関連記事
5月14日、メリーランド州、ネブラスカ州、西バージニア州で民主党と共和党の初選が行われた。前大統領ドナルド・トランプ氏と現職大統領ジョー・バイデン氏は選挙戦でいくつかの警告信号に直面したが、全体的な状況は安定していた。5月14日予備選挙のハイライト
反ユダヤ主義に対抗することを目的とした法案が米国下院で可決され、憲法修正第一条の権利に影響を及ぼす可能性について党派を超えた議論が巻き起こっている。反ユダヤ主義啓発法として知られるこの法案は、5月1日、321対91の賛成多数で米下院を通過した。
ニュージャージー州ワイダーウッド、前大統領ドナルド・トランプは5月11日、ビーチでの珍しい演説に数万人のファンを集めた。民主党が優勢とされるこの州で、共和党候補がこれほど多くのファンを集めたのは歴史的な偉業だと言える。
5月13日、最高裁判所はアプリ開発者からの訴訟の審理を拒否した。 彼らは、アップルがCOVID-19追跡アプリとビットコインアプリをApp Storeで利用可能にすることを拒否したことで、独占禁止法に違反していると訴えた。
ワシントン - ジョー・バイデン大統領は5月7日、ユダヤ人に対する憎悪が「あまりにも多くの人々の心に深く根を下ろしている」と述べ、「米国と世界中で猛威を振るう反ユダヤ主義の潮流」に対抗するため、全米国民に本政権を支持するよう呼び掛けた。