建設業向けのBPaaS(SaaS + AI-BPO)「Photoruction(フォトラクション)」の開発および運営を行う株式会社フォトラクションは、建設業に勤める施工管理担当者207名を対象に、建設DXの取り組みに関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
その結果、建設DXの推進状況ついては、37.7%が「特に何もしていない(レベル1)」と回答。「クラウド型ソフトウェアを導入している(レベル3以上」)」割合は27.5%となりました。
施工管理における各業務の取り組み状況については、工事写真や図面の管理においては、「専用ソフトウェアを導入(レベル2)」、検査においては「各自で検査(レベル1)」が最多となり、クラウド型ソフトウェアを活用したデータの一元管理を行なっている企業は少数であることが分かりました。
さらに、労務安全書類や施工計画書の書類作成については、「各自で作成(レベル1)」が最多となり、全社で標準化されたフォーマットを使用して書類作成を行なっている企業は少数であることが分かりました。
また、 78.2%が施工管理において、生産性向上のために「組織全体での業務の標準化が必要」と実感する一方で、業務の標準化の実施状況については、57.0%が「できていない」と回答。66.7%から生産性向上のために「ノンコア業務のアウトソースが必要」の声が挙がっているものの、「ノンコア業務のアウトソースができている」企業は27.5%に留まっています。
2024年の4月から、いよいよ時間外労働の上限規制が適用となった建設業界では、生産性の向上が喫緊の課題となっています。今回の調査では、多くの企業では建設DXの取り組みが初期段階に留まっていることが浮き彫りとなりました。クラウド型ソフトウェアでのデータの一元管理や、書類作成業務の標準化、ノンコア業務のアウトソースなどを進めることが、生産性向上を加速させる一助となるのではないでしょうか。
【調査サマリー】
【調査概要】
ー調査概要:建設DXの取り組みに関する実態調査
ー調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画による
インターネット調査
ー調査期間:2024年3月11日〜同年3月12日
ー有効回答:建設業に勤める施工管理担当者207名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
【建設DXの取り組み、37.7%が「特に何もしていない(レベル1)」の実態】
「Q1.あなたのお勤め先では建設DXの取り組みがどの程度行われていますか。」(n=207)と質問したところ、「レベル1:特に何もしていない」が37.7%、「レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して工事写真や図面などを一元管理している」が13.0%という回答となりました。
・レベル1:特に何もしていない:37.7%
・レベル2:専用のソフトウェアを導入している:11.6%
・レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して工事写真や図面などを一元管理している:13.0%
・レベル4:クラウド型ソフトウェアの導入に加えて業務プロセス(電子黒板や施工計画書の書き方など)が全社で標準化されている:9.7%
・レベル5:クラウド型ソフトウェアの導入と業務プロセスの標準化に加えて、蓄積したデータを活用してノンコア業務をアウトソースしている:4.8%
・当てはまるものはない:8.2%
・わからない/答えられない:15.0%
【工事写真の管理では、「専用ソフトウェアで管理(レベル2)」が31.4%で最多】
「Q2.あなたのお勤め先では、工事写真の管理をどのように行っていますか。」(n=207)と質問したところ、「レベル2:専用のソフトウェアを導入して工事写真を管理している」が31.4%、「レベル1:特に管理していない」が20.4%という回答となりました。
・レベル1:特に管理していない:20.4%
・レベル2:専用のソフトウェアを導入して工事写真を管理している:31.4%
・レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して工事写真を一元管理している:16.4%
・レベル4:クラウド型ソフトウェアの導入に加えて電子黒板の書き方が全社で標準化されている:8.2%
・レベル5:クラウド型ソフトウェアの導入と業務プロセスの標準化に加えて、電子黒板の作成をアウトソースしている:6.3%
・当てはまるものはない:7.2%
・わからない/答えられない:10.1%
【図面の管理についても、28%が「専用ソフトウェアで管理(レベル2)」と回答】
「Q3.あなたのお勤め先では、図面の管理をどのように行っていますか。」(n=207)と質問したところ、「レベル2:専用のソフトウェアを導入して図面を管理している」が28.0%、「レベル1:特に管理していない」が24.6%という回答となりました。
・レベル1:特に管理していない:24.6%
・レベル2:専用のソフトウェアを導入して図面を管理している:28.0%
・レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して図面を一元管理している:9.7%
・レベル4:クラウド型ソフトウェアの導入に加えて一元管理した図面情報を全社的に活用している:10.1%
・レベル5:クラウド型ソフトウェアの導入と一元管理した図面情報を活用して、ノンコア業務をアウトソースしている:6.8%
・当てはまるものはない:9.7%
・わからない/答えられない:11.1%
【勤務先の検査方法、48.9%が「各自で検査(レベル1)」の結果に】
「Q4.あなたのお勤め先では、検査をどのように行っていますか。」(n=207)と質問したところ、「レベル1:各自で検査している」が48.9%、「レベル4:クラウド型ソフトウェアの導入に加えて一元管理した工事写真や図面データを活用して検査をしている」が10.1%という回答となりました。
・レベル1:各自で検査している:48.9%
・レベル2:専用のソフトウェアを導入して検査をしている:9.7%
・レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して検査をしている:8.7%
・レベル4:クラウド型ソフトウェアの導入に加えて一元管理した工事写真や図面データを活用して検査をしている:10.1%
・レベル5:クラウド型ソフトウェアの導入と業務プロセスの標準化に加えて、検査に必要な準備作業をアウトソースしている:4.3%
・当てはまるものはない:8.2%
・わからない/答えられない:10.1%
【労務安全書類の書類作成方法、33.4%に1人が「各自で作成(レベル1)」と回答】
「Q5.あなたのお勤め先では、労務安全書類の書類作成をどのように行っていますか。」(n=207)と質問したところ、「レベル1:各自が作成している」が33.4%、「レベル2:専用のソフトウェアを導入して作成している」が15.5%という回答となりました。
・レベル1:各自で作成している:33.4%
・レベル2:専用のソフトウェアを導入して作成している:15.5%
・レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して作成している:9.7%
・レベル4:全社で標準化されたフォーマットを使用して作成している:15.0%
・レベル5:全社で標準化されたフォーマットを使用して作成し、必要に応じて作成作業をアウトソースしている:7.7%
・当てはまるものはない:7.2%
・わからない/答えられない:11.6%
【施工計画書の書類作成方法、「各自で作成(レベル1)」が49.2%に上る】
「Q6.あなたのお勤め先では、施工計画書の書類作成をどのように行っていますか。」(n=207)と質問したところ、「レベル1:各自が作成している」が49.2%、「レベル4:全社で標準化されたフォーマットを使用して作成している」が12.6%という回答となりました。
・レベル1:各自で作成している:49.2%
・レベル2:専用のソフトウェアを導入して作成している:10.6%
・レベル3:クラウド型ソフトウェアを導入して作成している:5.3%
・レベル4:全社で標準化されたフォーマットを使用して作成している:12.6%
・レベル5:全社で標準化されたフォーマットを使用して作成し、必要に応じて作成作業をアウトソースしている:6.8%
・当てはまるものはない:5.3%
・わからない/答えられない:10.1%
【78.2%から、施工管理において、生産性向上のために「組織全体での業務の標準化が必要」の声】
「Q7.あなたはお勤め先での施工管理において、生産性向上のために組織全体での業務の標準化がどの程度必要だと思いますか。」(n=207)と質問したところ、「かなり必要だと思う」が49.2%、「やや必要だと思う」が29.0%という回答となりました。
・かなり必要だと思う:49.2%
・やや必要だと思う:29.0%
・あまり必要ではない:9.2%
・全く必要ではない:1.0%
・わからない/答えられない:11.6%
【施工管理における組織全体での業務の標準化、「できている」はわずか32.9%、一方で57.0%が「できていない」の実態】
「Q8.あなたはお勤め先での施工管理において、組織全体での業務の標準化がどの程度できていると思いますか。」(n=207)と質問したところ、「かなりできている」が6.8%、「ややできている」が26.1%という回答となりました。
・かなりできている:6.8%
・ややできている:26.1%
・あまりできていない:39.6%
・全くできていない:17.4%
・わからない/答えられない:10.1%
【66.7%が、生産性向上のために「ノンコア業務のアウトソースが必要」と回答】
「Q9.あなたはお勤め先での施工管理において、生産性向上のためにノンコア業務のアウトソースがどの程度必要だと思いますか。」(n=207)と質問したところ、「かなり必要だと思う」が25.6%、「やや必要だと思う」が41.1%という回答となりました。
・かなり必要だと思う:25.6%
・やや必要だと思う:41.1%
・あまり必要ではない:12.6%
・全く必要ではない:1.9%
・わからない/答えられない:18.8%
【「ノンコア業務のアウトソースができている」企業は、27.5%に留まる】
「Q10.あなたはお勤め先での施工管理において、ノンコア業務のアウトソースがどの程度できていますか。」(n=207)と質問したところ、「かなりできている」が4.8%、「ややできている」が22.7%という回答となりました。
・かなりできている:4.8%
・ややできている:22.7%
・あまりできていない:32.4%
・全くできていない:22.2%
・わからない/答えられない:17.9%
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