母への想いが刻まれた現存する日本最古の石碑、山上碑(やまのうえひ)を記念した「母へ贈る御守」に御霊入れ

山名八幡宮で2024年5月2日(木)、特定非営利活動法人「上野三碑(こうずけさんぴ)をつなぐ会」が母の日需要に備えて追加製作した「母へ贈る御守」への御霊入れが行われます。「母へ贈る御守」は、母の健康と幸せを願うものです。完存品では日本最古の石碑であり、僧になった息子が母のために建てた「山上碑」を記念して作られました。メッセージカードや封筒と共に、山名八幡宮境内や、オンライン(https://yamanouehi.net)で授かることできます。初穂料の一部は、山上碑の保全活動として寄付されます。(初穂料2,000円)

神符守札清祓式は、当日午前10時より山名八幡宮境内で母の日のための祝詞により行われ、母への感謝と称えを唱え、健康と幸せを願って祈ります。(写真左:「母為記」と刻まれた山上碑、写真中:「母へ贈る御守」と封筒、メッセージカード、写真右:過去に行われた神符守札清祓式より)

山上碑は、上野三碑(山上碑・金井沢碑・多胡碑)の一つで、飛鳥時代の681年に建てられ、完全な形で残っているものとしては日本最古の石碑です。当時、長利(ちょうり)という名の僧によって、母を想う気持ちを意味する“母為記”の文字や母との系譜が、碑に刻まれています。

「上野三碑をつなぐ会」理事長の木内幸一は、「2017年10月に高崎市の歴史的文化遺産である上野三碑がユネスコ『世界の記憶』に登録されましたが、全国的にも同地域においても碑の知名度はまだ低いのが現状です。そこで、同会は2018年4月、上野三碑の歴史的・文化的価値を周知させ、その魅力を発信し、地域活動活性化に寄与するために設立されました。山上碑について我々は『TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-』を立ち上げ、『母へ贈る御守』を山名八幡宮だけでなく、日英で書かれたオンラインでも授与することで、広く国内外に周知させ、継続的かつ安定的な保全活動に繋げたい」と、語っています。

なお、山上碑保全活動「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-」では、御守授与による寄付に透明性のある遺産保全の仕組み「1 COIN SAVING HERITAGE」を導入しております。御守初穂料の内訳や使われ方を開示することで、社会的透明性を持たせ、未来へつなげる遺産保全活動のモデルケースにしたいと考えています。

「母へ贈る御守」および山上碑の詳細は下記のとおりです。

 

               記

 

「母へ贈る御守」について

飛鳥時代、母へ言葉を残した僧・長利の想いが刻まれた山上碑にちなんだ、母の健康と幸せを願う御守です。山上碑の麓にある山名八幡宮で御霊入れされています。御守の初穂料の一部は、山上碑の保全のための活動に寄付されます。

初穂料:2,000円 *オンライン授与の場合の送料:一律500円

授与所:

· 山名八幡宮境内(所在地:群馬県高崎市山名町1510-1、TEL:027-346-1736)

· オンライン https://yamanouehi.net (「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-」)*QRコードはオンライン授与ページ

※5月7日までの発注で、母の日までにお届けできます。(国内のみ。地域や状況によっては遅れる場合がございます。)

※海外発送:対応可。海外発送の場合は送料のみ、後日のお納めとなり、入金確認後に郵送いたします。詳しくはお問い合わせください。

※御守は随時補充いたしますが、お時間をいただく場合がございます。

山上碑について

山上碑は上野三碑(山上碑・金井沢碑・多胡碑)の一つで、飛鳥時代の681年に建てられ、完全な形で残っているものとしては日本最古の石碑です。当時、長利という名の僧によって、母を想う気持ちを意味する“母為記”の文字や母との系譜が、碑に刻まれています。

文化財情報

·         指定種別:国指定特別史跡

·         名称:山上碑及び古墳(やまのうえひおよびこふん)

·         指定年月日:昭和29年3月20日(史跡指定 大正10年3月3日)

·         所在地:高崎市山名町

■ユネスコ「世界の記憶」登録

上野三碑は、日本に18例しか現存しない古代(7~11世紀)の石碑のなかで最古の石碑群であり、1300年前の東アジアにおける文化交流の実像を示す極めて重要な歴史資料として、2017年10月に「上野三碑」が登録されました。