米共和副大統領候補バンス氏が指名受諾、「労働者に尽くす」
[ミルウォーキー 17日 ロイター] – 米ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で17日、副大統領候補に正式指名されたJ・D・バンス上院議員(39)が指名受諾演説し、11月の選挙で勝利した場合には労働者階級のために尽くすと強調した。
バンス氏は自身について、ワシントンの支配層に忘れ去られたオハイオ州の工業都市で生まれ、困難な環境で育ったと紹介。バイデン大統領のような「職業政治家」が貿易政策や対外戦争で失敗し、地方都市を破壊してきたと非難した。
「トランプ大統領のビジョンはとてもシンプルかつ力強い。ウォール街のご機嫌取りはもうやめよう。われわれは労働者にコミットする」と語った。
また対外政策では、中国からの輸入品よりも国内製造業を優先させると約束し、同盟国には世界平和の確保でもはや「ただ乗り」はできないと警告するなど、トランプ主義の中核を含む演説だった。
当初はトランプ氏を激しく非難していたバンス氏は、いまや主要政党初のミレニアル世代の副大統領候補としてトランプ氏の「MAGA(米国を再び偉大に)」運動を将来的に引き継ぐ立場にある。
すでに大統領候補に正式指名されたトランプ氏はこの日も負傷した右耳にガーゼを付けて会場に現れ、歓声を浴びた。
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