上海港でのコンテナ作業。参考写真(Chuyuss/shutterstock)

アジアのサプライチェーン変動で中国が孤立化

2010年代から、中国の労働コストの上昇が、企業に他の製造拠点を探させる一因となっている。近年、米中貿易摩擦、新型コロナのパンデミック、ロシアへの国際的制裁などが、企業に中国への依存を見直す契機を与えた。報告書には、アジアのサプライチェーンが、変動していると記されている。

アジアの非営利団体、ヒンリッヒ財団は、グローバルとアジアのサプライチェーンについて新しい報告書を発表した。この報告書は、2018年と2022年の市場データをもとに、中間財の輸出入の変化を比較分析している。

報告書によると、「脱グローバル化」や「ニアショアアウトソーシング」の動きがある一方で、世界のサプライチェーンはまだ拡大していることが確認されている。また、アジアのサプライチェーンは大きく変わりつつあり、中国と米国、中国と日本とのそれぞれの二国間の貿易関係は、ますます経済的依存を減らしている事が現実となっている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の2026年第3四半期GDP成長率は4.4%と予測され、年間目標の下限を下回る見通しだ。半導体やAIが伸びる一方、内需や不動産は低迷。IMFは資本配分の偏りが生産性の伸びを抑えていると指摘
中国共産党の機関紙が10日連続で中国経済に関する署名記事を掲載した。内需や消費の弱さを認める一方、分析では「9・29」景気刺激策の効果は限定的で、短期的な大規模追加策の可能性も低いとの見方が出ている
中国で銀行再編が加速している。2025年には670を超える銀行が閉鎖され、銀行数は4年間で23%減少。不動産不況や低金利、デフレに加え、3兆ドル規模ともされる「隠れ不良債権」が地方銀行の経営を圧迫
2026年第3四半期、中国本土の太陽光発電関連株99銘柄のうち77銘柄が下落した。供給過剰や需要低迷が続く中、企業の赤字や生産停止、人員削減も広がり、業界再編の長期化が予想される
中国の国慶節大型連休が始まり、旅行需要が高まる一方、消費は低迷。専門家によれば、宿泊費や食費を抑える「貧乏旅行」が広がり、旅行需要の拡大がそのまま消費回復にはつながっていないという