2023年3月5日に、中国共産党の警察が天安門広場で警備している様子。(Greg Baker/AFP)

中共の公安部が外国の警察を訓練? 「暴政の輸出」と批判の声

中国共産党(中共)は、今後1年間で外国警察3千人を訓練し、必要とする国々に警察顧問や警察ステーションを派遣する計画が発表された。この計画について、観察者たちは、独裁的な暴政の輸出であり、国境を越えた弾圧(越境弾圧)に関与していると批判している。近年、中共は親中共国家と警察協力を強化し、現地に警察を直接派遣したり、日米欧などにも非合法な「海外警察」を設置するなどして、国際的な反発を招いている。

中国の国営英字紙「チャイナ・デイリー」によると、今年の「グローバル公共安全協力フォーラム」が9月9日に中国・江蘇省連雲港市で閉幕し、中共公安部の王小洪部長は、昨年2700人の外国警察を訓練し、今後12ヶ月間にさらに約3000人を訓練する計画であると述べた。また、必要とする国々に警察顧問や警察ステーションを派遣し、共同パトロールや調査などを指導するとされている。しかし、国営通信社・新華社では、この計画については触れられていない。

訓練の対象国は明らかにされていないが、グローバル公共安全協力フォーラムに参加した国の政治家たちの名前が報じられている。マレーシアの副首相ザヒッド氏、内務省長官セイフディン氏、セルビアの副首相兼内務省長官ダチッチ氏、ミャンマーの内務省長官ヤビ氏、ザンビアの内政および国内安全部長ムウェンブ氏、ニカラグアの国家警察局長ディアス氏、ロシアの副検察総長グロドフ氏らだ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国インフルエンサー「落日海盗」が海外軍事系インフルエンサーを月4万ユーロで勧誘、中共の「見えないプロバイダー」戦略を暴露。自然な印象操作で台湾の士気低下を狙う巧妙な手法。専門家は中立を装った心理戦と警鐘を鳴らす
中国共産党はガザ紛争を自国の影響力拡大の好機と捉え、イラン経由の資金援助や国連での外交戦、巧みなプロパガンダを駆使。米国の威信を削ぎ、中東での新たな調停役を狙う北京の戦略的野心とその手法を鋭く分析
英国が国家支援型サイバー攻撃に関与した中国企業2社を制裁。80超の政府機関を標的にした攻撃を抑止する狙い。日本はこの公開非難を支持した
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。​
イーロン・マスク氏のXプラットフォームは最近、新たなユーザー位置情報機能を導入した。目的は、透明性を高め、国境を越えたフェイクニュースの拡散を防ぐことにある