ホンダ 中国で大規模な人員削減
ホンダは、中国における生産体制を大規模に見直している。広汽本田汽車は2023年末までに約3千人の人員削減を実施した。また、東風本田汽車も最近、さらに2千人の削減を計画している。さらに、両社ともに1つの工場を閉鎖する予定だ。
ホンダは中国での生産を大規模に調整している。販売が低迷しているため、ホンダは中国の自動車大手である東風と合弁で運営する「東風本田」において自主退職を募る計画を導入し、約2千人の従業員が影響を受けると見込まれている。
ホンダは中国に広汽本田と東風本田と2つの合弁会社を持っている。東風本田は湖北省武漢市に3つの工場を有し、稀な事に、8月26日~9月11日の17日間、全工場が完全に停止した。これは、7月と8月に生産した完成車の在庫が蓄積し、生産調整が必要になったためだ。3つの工場の各々の生産能力は年間24万台で、合計72万台に達する。
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以下は、昨年6月からロイターが報じた、人員削減を発表した企業の抜粋。
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