取材に応じた長嶺教光医師(大紀元)

「より多くの医者に知ってもらいたい」 中国で拡がる臓器狩り 東京都・中野区役所で講演会が開催

10月12日、元中国外科医エンバー・トフティ氏の来日に際して、東京都中野区役所で中国の臓器移植問題に関する講演会「他人事ではない臓器収奪」が開催された。今回、山梨県から講演会に参加した竜王ペインクリニックの長嶺教光医師に感想を聞いた。

国連や国際人権団体は、中国の移植医療において強制的に臓器が摘出され、人々が殺害されているとの懸念を表明している。臓器移植を希望する人々は、中国国内や日本を含む海外から訪れる参加者で、手術はドナーが死亡する移植手術であり、待機時間は極めて短い。元外科医のトフティ氏は、中国で囚人から臓器を摘出するよう命じられた経験を持ち、欧米の議会で証言するなどを続けてきた。今回も東京中野区役所で講演会を開いて、中国臓器移植問題への関心を呼びかけた。

山梨県からわざわざ足を運んだ長嶺氏は臓器の強制摘出、いわゆる「臓器狩り」に関して、「耳にちらほら入る程度ですが、数年前からのことだ。信じられるかどうか迷う気持ちもあった。中国にいる家族が監視されていて、日本やアメリカに住んでいる人たちが家族を人質に取られているという話を聞くと、やはり現実なのかもしれないと感じていた」と語った。

臓器狩りに関する講演会に参加するのが初めて、このようなことが実際に起きていることについて、「ショックだ」と話した。今回のトフティ氏の講演を高く評価し、「質はとても高く、東京まで来た甲斐があったと感じた」と述べた。「少しでも自分で調べたり学んだりして、もっと知識を深めたい」とし、「微力ではありますが、一人でも多くの医師にこの問題を知らせたい」と、臓器狩りが起きていることをより多くの医者に知ってもらいたいと述べた。

本来、人を助ける立場の医師が、臓器狩りなどの非人道的な行為を行っていることについて、医療従事者として、長嶺氏は「私も患者さんの命や健康を守るために全力を尽くしているので、たった一人を助けることでも大変な努力が必要です。それを考えると、倫理的にはもちろん許されないことです」と指摘した。

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エポック・タイムズ上級編集者で、番組『米国の思想リーダーズ』の司会であるヤン・エキレック氏が執筆した『受注に応じた殺人:中国の臓器収奪産業と米国最大の敵の実像』が米紙ニューヨーク・タイムズのハードカバー・ノンフィクション部門ベストセラーにランクインした