中国の11月資本流出 過去最高に
中共(中国共産党)の公式データによると、今年11月に中国の資本市場から流出した資金は457億ドル(約7兆1661億円)に達し、歴史的な新記録を達成した。分析者は、トランプ氏の関税政策が中国からの資金逃避を加速させたと考えている。
中国の外貨管理局のデータによれば、11月の中国の跨国投資(海外の資産や企業に投資する投資手法)の収入は1889億ドル、支払い総額は2346億ドルで、457億ドルの逆差はこの項目における史上最大の単月赤字だ。
この巨額の赤字は、10月の258億ドルの資金流出からさらに拡大しており、投資家の中国市場に対する信頼が著しく低下していることを示している。
関連記事
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。