(shutterstock)

「税金滞納倒産」過去最多の176件 中小企業の苦悩が浮き彫りに

2024年、税金や社会保険料の滞納が原因で倒産した企業の数が過去最多を記録した。東京商工リサーチの報告によると、この「税金滞納倒産」は176件に達し、前年の92件から91.3%増加した。

この増加には、多くの中小企業が深刻な経済的課題に直面していることが関係している。多くの企業が過剰な借金を抱え、新たな資金調達が困難な状況にある。円安による物価上昇、人材確保のコスト、賃上げなどが企業の収益を圧迫し、厳しい経営状況の中で、運転資金の確保を優先せざるを得ない状況が生まれている。

倒産件数を産業別に見ると、サービス業が49件で最多となり、前年比88.4%の増加を示した。建設業も42件と、前年比162.5%の大幅な増加となっている。特に売上高に対する人件費の比率が高い労働集約型の産業で収益性の低い企業ほど、税金滞納のリスクが高いことが明らかになった。

▶ 続きを読む
関連記事
日本銀行は6月15日、2日間の日程で金融政策決定会合を開始した。翌16日には、現在0.75%程度としている政策金利を1.0%程度へ引き上げる方針だ。
6月15日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は大幅に3日続伸し、前営業日比3297円46銭高の6万9317円50銭で取引を終えた
日本政府は今夏、グリーンランドでレアアース調査を開始。中国依存の低減と供給網の多様化を狙い、採掘可能性や輸送・精錬体制の構築を視野に入れる
宇宙、AI、市場制度が絡み合う米中覇権レースの最前線を、SpaceXの史上最大IPOと日本の通信・インフラ安保の死角から読み解く。今後5年の地政学リスクと、日本が生き残るための要諦を提示する特別レポート
資源エネルギー庁の「今後の原子力政策の方向性と行動指針」改定案を解説。将来の建て替え規模の初明示をはじめ、既設炉の最大限活用、次世代革新炉の開発、バックエンド対策など、原子力を長期活用するための包括的なロードマップに迫る