mTORのバランスが鍵――健康と老化に影響を与える重要なタンパク質(Shutterstock)

mTORとは? 老化と長寿を左右する重要な仕組み

近年「不老長寿」の研究の中で注目されているのが、mTOR(エムトール:メカニスティック/哺乳類ラパマイシン標的タンパク質)です。このタンパク質は、筋肉の成長や発達、代謝の健康を維持する上で欠かせない役割を持っています。

しかし、mTORは同時に、がんや2型糖尿病、インスリン抵抗性、関節炎、神経疾患といったさまざまな病気にも関係しています。ただし、mTOR自体が「良い」または「悪い」というわけではなく、私たちの体にとって必要不可欠なものです。

重要なのは、mTORのバランスを適切に保つことです。mTORが過剰に働きすぎても、不足しても、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、mTORをうまくコントロールすることが大切です。具体的には、食事や運動などの生活習慣を整えることや、動物実験で寿命を延ばす効果が示されているラパマイシンという薬の活用などが考えられます。

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