日産自動車ロゴ(Shutterstock)

日産自動車 経営再建の壁 通期800億円の赤字見込み

日産自動車は、2025年3月期通期の業績予想について、最終利益が800億円の赤字になる見通しを発表した。同社が2月13日に明らかにしたもので、これは4期ぶりの最終赤字となる。構造改革や事業再生に伴うコスト増が主な要因だという。取締役会で本田技研工業との経営統合の交渉を正式に撤回する決定が行われた同日に発表された。

日産が今回発表した修正後の業績予想によると、売上高は12兆5千億円となり、前回予想の12兆7千億円から下方修正された。また、営業利益も1200億円と、前回の予想1500億円を下回る見込みである。最終赤字は2021年3月期以来で、当時は4486億円の赤字を記録していた。

日産はここ数年、業績の改善を目指して事業構造の改革を進めてきたが、その過程で発生するコストが収益を圧迫しているとされる。今回の赤字見通しは、同社が進めている再建プロセスの中で避けられない結果である可能性が高い。

▶ 続きを読む
関連記事
日銀が公表した12月会合議事要旨で、9人全員が賃金・物価上昇継続を指摘。円安・労働不足によるインフレ圧力を考慮し、追加利上げを視野に。実質金利はマイナス圏で、金融緩和継続中
総務省発表の12月消費者物価指数は前年比2.1%上昇、日銀2%目標を上回る。コアCPIも2.4%上昇も鈍化。日銀は金融政策会合で金利0.75%据え置き。植田総裁「影響評価に時間必要」と慎重姿勢
財務省発表の貿易統計で、12月輸出は前年比5.1%増の10兆4千億円、4か月連続拡大。円安が価格競争力を高め電子部品などが好調。一方対米輸出減で貿易黒字は1057億円に縮小した
高市総理は衆院解散発表直前の19日、経済団体連合と懇談し、「責任ある積極財政」の下での投資加速と賃上げ定着を要請し、サプライチェーン強靱化による事実上の「脱・中国依存」へ協力を求めた
経団連の筒井会長は、高市総理の物価高対策が実質賃金のプラス化に寄与すると評価した。また、史上最高値を更新した株価の背景や、過度な円安に対する為替介入の必要性、財政健全化の重要性について言及した