日産自動車ロゴ(Shutterstock)

日産自動車 経営再建の壁 通期800億円の赤字見込み

日産自動車は、2025年3月期通期の業績予想について、最終利益が800億円の赤字になる見通しを発表した。同社が2月13日に明らかにしたもので、これは4期ぶりの最終赤字となる。構造改革や事業再生に伴うコスト増が主な要因だという。取締役会で本田技研工業との経営統合の交渉を正式に撤回する決定が行われた同日に発表された。

日産が今回発表した修正後の業績予想によると、売上高は12兆5千億円となり、前回予想の12兆7千億円から下方修正された。また、営業利益も1200億円と、前回の予想1500億円を下回る見込みである。最終赤字は2021年3月期以来で、当時は4486億円の赤字を記録していた。

日産はここ数年、業績の改善を目指して事業構造の改革を進めてきたが、その過程で発生するコストが収益を圧迫しているとされる。今回の赤字見通しは、同社が進めている再建プロセスの中で避けられない結果である可能性が高い。

▶ 続きを読む
関連記事
日本銀行は6月15日、2日間の日程で金融政策決定会合を開始した。翌16日には、現在0.75%程度としている政策金利を1.0%程度へ引き上げる方針だ。
6月15日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は大幅に3日続伸し、前営業日比3297円46銭高の6万9317円50銭で取引を終えた
日本政府は今夏、グリーンランドでレアアース調査を開始。中国依存の低減と供給網の多様化を狙い、採掘可能性や輸送・精錬体制の構築を視野に入れる
宇宙、AI、市場制度が絡み合う米中覇権レースの最前線を、SpaceXの史上最大IPOと日本の通信・インフラ安保の死角から読み解く。今後5年の地政学リスクと、日本が生き残るための要諦を提示する特別レポート
資源エネルギー庁の「今後の原子力政策の方向性と行動指針」改定案を解説。将来の建て替え規模の初明示をはじめ、既設炉の最大限活用、次世代革新炉の開発、バックエンド対策など、原子力を長期活用するための包括的なロードマップに迫る