習近平 東南アジア3か国訪問で「大歓迎」 歴訪直後3か国は米国接近
4月中旬、中国共産党党首の習近平は、ベトナム、マレーシア、カンボジアを歴訪した。米中関税摩擦が激化する中、中共は、東南アジアとの関係強化を急いだが、各国のアメリカ接近も浮き彫りとなった。
トランプ米大統領が、中国に対して新たな高関税を課し、中国経済に大きな圧力がかかる中、4月8日・9日に習近平は初の「周辺工作会議」を開催。ここで「周辺は中国の安身立命の基」と強調し、近隣諸国との「運命共同体」構築や「一帯一路」構想の推進、そして「アジア安全モデル」の初提唱に踏み切った。
この会議の直後、4月14日から18日にかけて習近平は、ベトナム、マレーシア、カンボジアを順次訪問した。ASEAN諸国との連携強化を通じて、米国主導の包囲網を突破しようとする中国の意図が明確に表れた歴訪となった。
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