日銀総裁「物価見通し維持なら金融緩和を調整」 米関税政策の影響に慎重姿勢
日本銀行の植田和男総裁は5月8日、参議院財政金融委員会で今後の金融政策運営について見解を示した。植田総裁は、基調的な物価上昇率が2%に向けて上昇するという見通しが維持される限り、日銀としては金融緩和の度合いを適切なペースで調整していく方針を明らかにした。
この発言は、米国による関税政策など海外経済の不確実性が高まる中でのものだ。植田総裁は、米国の高関税政策が日本経済に与える影響について「経済動向は不確実性が高く、丁寧に見ていきたい」と述べ、慎重な姿勢を強調した。また、米国の関税政策による経済の下押しが日本の物価にマイナスの影響を及ぼす経路も「無視できない」と指摘しつつも、2027年度までの見通し期間の後半に向けては、基調的な物価上昇率が2%に向けて再び上昇するとの見方を示した。
日銀は5月1日に公表した展望リポートで、経済や物価の見通しを下方修正した。これは、米国の関税政策をはじめとした世界経済の不透明感が強まったためであり、足元の物価高をけん引している食料品価格についても、今後の動向には不確実性が大きいとした。その一方で、食料品価格の上昇が予想物価上昇率に影響を与え、基調的なインフレ率にも二次的な影響が出る可能性がある点についても注意して見ていく考えを示した。
関連記事
高市総理は昭和100年の節目に、先人への感謝と22世紀を見据えた次世代への責任を表明した,。経済3団体新年祝賀会にて「責任ある積極財政」による経済再生を掲げ、官民一丸となって共に戦うことを強く訴えた
2026年大発会は日経平均が1,493円高と急騰し、51,832円で取引を終えた。片山金融相は今年を「デジタル元年」と宣言し、デジタル資産の普及と株価の更なる高値更新に強い期待を寄せた
米国人の寿司に対する関心が一段と高まり、日本の寿司関連企業に新たな商機が生まれている。持ち帰り寿司チェーン大手「ちよだ鮨」は、今年春から冷凍寿司を米国に輸出し、現地のスーパーや小売店で販売を開始する。
与党合意の令和8年度税制改正大綱は、デフレ脱却と経済成長を目指し、物価連動の基礎控除導入、設備投資減税、NISA拡大、公平課税強化を柱に、投資と分配の好循環を促進。背景に物価高と構造変化があり、今後法人税制改革の方針転換やEV関連税の見直しが進む
内閣官房に「日本版DOGE」が誕生。令和8年初頭、税制優遇や補助金の見直しに向けた国民提案を募集する。不透明な基金や効果の薄い事業を洗い出し、無駄を削ぎ落とす「政府の断捨離」の行方に注目だ