2025年4月22日、中国山東省の衣料品工場のTシャツ生産ラインで働く労働者(STR/AFP via Getty Images)

中国 4月のPPI CPIともに下落 景気回復に暗雲

10日に、中国共産党(中共)国家統計局が発表した最新データによると、2025年4月の工業生産者出荷価格指数(PPI)は前年同月比で2.7%下落し、過去6か月で最大の下げ幅となった。消費者物価指数(CPI)も前年同月比で0.1%下落し、3か月連続のマイナスとなった。これにより、国内のデフレ圧力が一層深刻化した。

中国経済は、不振が続く不動産市場、高水準の家計債務、雇用の不安定さなどが投資と消費を抑制し、デフレ圧力が根強い状況が続き、また、米中貿易摩擦による外部リスクも高まった。統計局によれば、4月のPPIは前月比でも0.4%下落した。工業生産者の仕入価格も前年同月比で2.7%、前月比で0.6%の下落となった。1〜4月の平均では、出荷価格・仕入価格ともに前年同期比で2.4%の下落となった。

投資会社Pinpoint Asset Managementの社長でチーフエコノミストであるジーウェイ・チャン氏はロイターに対し、「中国は、引き続きデフレ圧力に直面している」と述べ、「輸出の減速が見込まれるため、今後数か月は、さらに厳しくなる可能性がある」との見通しを示した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党(中共)当局はこれまで一貫して、政府債務リスクは全体として安全かつ抑制可能であると主張してきた。「2 […]
中露やイランが推進する「脱ドル化」と人民元の国際化。しかし最新データは、その勢いがロシア制裁による一時的な代用需要に過ぎず、既に下落に転じている実態を暴く。揺るがぬドルの覇権と人民元の限界を鋭く分析
トランプ政権が敵対的政権の金融センターを標的に定めたことで、中国に対する米国の「戦略的曖昧さ」の時代は終焉を迎えた
ホルムズ海峡の緊張が続く中、中共当局は封鎖解除を強く求めている。背景には原油の大半を中東に依存する構造があり、米軍の封鎖強化で供給不安が現実味を帯びる。内需低迷も重なり、経済への打撃回避が急務となっている
4月の中国による米国からのエタン輸入量は80万トンに達する見込みで、過去最高を更新する。この数値は通常の平均水準を60%上回る