沖縄県石垣市の尖閣諸島(JIJI PRESS/AFP/GettyImages)

尖閣沖の日本EEZ内で中国調査船が調査活動 海保が中止要求

第11管区海上保安本部(那覇)は11日、沖縄県・尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「海科001」がパイプのようなものを海中に下ろしているのを確認したと発表した。日本側の同意を得ていない海洋調査の疑いがあるとして、海上保安庁の巡視船が無線で調査の中止を要求したが、中国側は応じなかった。

発表によると、11日午前6時30分ごろ、尖閣諸島・大正島の北北東約236キロの海域で、巡視船が「海科001」の右舷からパイプ状の物体が海中に延びているのを確認した。第11管区海上保安本部は、同意のない海洋調査は認められないとして、無線で調査の中止を求めたが、調査船はその場で活動を続けた。その後、同日午後1時20分ごろ、調査船は日中中間線の西側、すなわち日本のEEZ外へ移動したことが確認された。

同海域で中国の海洋調査船によるこうした行動が確認されたのは、2021年10月以来となる。第11管区海上保安本部は、引き続き周辺海域の監視を強化している。

▶ 続きを読む
関連記事
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した
防衛省統合幕僚監部は10月14日、中共海軍の空母「遼寧」を含む艦艇計4隻が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋へ進出したと発表。石垣島の南約250キロの海域で「遼寧」から艦載戦闘機が発着艦する様子も確認された
小泉防衛相は10月14日の衆院予算委で、中共政府の「新型軍国主義」言説に「核兵器も戦略爆撃機も持っていない国に対し、いずれも持つ国がそう主張する」と指摘。中共政府の言説に「共感する国がいるのか」と疑問を呈した
小泉防衛相は10月13日の閣議後記者会見で、北朝鮮による弾道ミサイル発射の増加や、中国の軍事力増強、ロシアと中国の軍事連携の動きなどを挙げ、日本を取り巻く安全保障環境が「戦後最も厳しく複雑」になっているとの認識を示した。
防衛省は10月9日、「即応宇宙輸送能力」の調査研究開始を発表した。有事などで失われた衛星機能の迅速な回復を目指し、民間からロケットの製造・打ち上げ方法の提案を募る。安全保障と宇宙産業の接点となる一方、実用化の時期や予算規模は未定だ