2023年8月8日、「麻布台ヒルズ」52階から東京タワーを眺める人々(Photo by Richard A. Brooks / AFP)

1~3月期GDP 年率0.7%減 4四半期ぶりマイナス成長

内閣府が16日発表した2025年1~3月期のGDPは、物価変動の影響を除いた実質の伸び率はマイナス0.2%(年率0.7%減)となり、4四半期ぶりのマイナス成長となった。名目GDPは前期比プラス0.8%(年率3.1%増)。物価高による個人消費の停滞と外需の大幅な下押しが響いた。

実質GDPの成長率に対する寄与度を見ると、国内需要(内需)が0.7%のプラス寄与だったのに対し、純輸出(輸出-輸入)は0.8%のマイナス寄与。内需では、民間企業設備(実質1.4%増)や民間住宅(同1.2%増)が堅調だったが、民間最終消費支出は実質0.0%と横ばいで、消費の弱さが目立った。家計最終消費支出(持ち家の帰属家賃除く)も実質0.0%と低迷。民間在庫変動は0.3%のプラス寄与で、GDPの下支え要因となった。

名目では、民間最終消費支出が1.6%増、家計最終消費支出(帰属家賃除く)が1.9%増、民間企業設備が2.3%増と、内需の底堅さが確認された。GDPデフレーターは前年比3.3%上昇し、物価上昇が名目成長を押し上げた。背景には、米や生鮮食品の価格高騰による消費者マインドの冷え込みなどがある。

▶ 続きを読む
関連記事
経産省が中小企業からの回答を基に「発注者リスト」を公表。支払条件は9割超が最高評価と大きく改善する一方、官公需では価格転嫁が進まない機関も残る。中小・下請け事業者は、自社の取引先の評価を客観データとして確認し、値上げ交渉の材料にできる
米・イラン緊張やホルムズ情勢が続く中でも、日本は多地域から原油を調達し備蓄を活用することで、仮に調達が前年比75%に落ち込んでも2027年度末まで国内の石油供給を安定維持できるとの見通しが示された。
政府は8月5日の臨時閣議で、飲食料品の消費税率を2027年4月からの2年間、1%に引き下げる方針を決定した。1989年の消費税導入後、税率の引き下げは初めて
ベッセント米財務長官は8月4日、急速に進む円安・ドル高に歯止めをかけ、アジア市場の安定を図るため、日本政府による通貨安定策を全面的に支援する方針を表明した。
日米が1998年以来となる協調円買いに踏み切った。米国が介入に加わった背景には、円安の進行や日本による米国債売却への懸念があるとみられる。専門家は、中共への地政学的なメッセージとの見方も示している